インドネシアのジャカルタで開催されている『第18回アジア競技大会』のトラック競技の最終日には男子ケイリンが行われた。

新田祐大(日本競輪選手会福島支部)と脇本雄太(日本競輪選手会福井支部)が出場し、両者とも1回戦を1着で順当に通過。2回戦も新田が2着、脇本が1着で決勝に進出した。

決勝は中国のXU CHAOが先行で2番手にマレーシアのアジズルハスニ・アワン、3番手に新田の順で周回を重ねる。残り2周を過ぎても動きがない展開で進み、新田が残り1周を切った時点で仕掛けバックストレートでトップに立つ。

4コーナーを抜けたところでタイのジャイ・アングスタサウイットが新田と並んでゴール前の勝負になり、ジャイがわずか0.003秒のリードで金メダルを獲得した。新田は2位に入り銀メダル、3位にはスプリントの王者、マレーシアのアワンが入った。脇本は5位でレースを終えている。

2018アジア大会男子ケイリン新田祐大

フィニッシュシーン、新田の方が前に見えるのは相手のジャイの前輪が浮いているため、わずか0.003秒差だった。

2018アジア大会男子ケイリン脇本雄太

ケイリン2回戦の脇本雄太。1回戦、2回戦ともに1着で通過した脇本だったが、勝利を目指した決勝では仕掛けで迷いが出てしまったという

ブノワ・べトゥ短距離ヘッドコーチは喜びの表情と共に「おめでとう新田さん、メダルの色を変えられる様に頑張り続けよう!」と自身のインスタグラムへ投稿した。

男子ケイリン決勝 結果

順位 名前 タイム
1 ANGSUTHASAWIT Jai タイ 10.029
2 新田祐大 日本 +0.003
3 AWANG Mohd Azizulhasn マレーシア +0.062

男子ケイリン決勝リザルト(PDF)

自分の力を出せたレースだった