2018年8月15日から19日にスイス・エーグルで開催された『UCIジュニアトラック世界選手権2018』。計測種目において次々と世界記録が樹立されていく中、レース種目も熱い戦いが繰り広げられた。

男女スクラッチは韓国が制覇

圧巻の逃げ切り

大会初日の第1種目として行われた女子スクラッチは韓国のシン・ジウン(Shin Jieun)が優勝を果たした。

14歳のときに2カ月間エーグルで練習を積んだシンは、慣れたバンクで敵無しだった。予選を7位通過し、決勝で圧倒的な走りを見せる。レース開始後から数々のアタックがあったものの、抜け出す選手はいない。そんな中で残り3kmでシンが仕掛けた。

優勝を勝ち取ったシンは「大会前夜にコーチと作戦を練った。逃げてる間は何にも考えていなかった。ただ早く走りたかっただけ」とコメントを残した。

女子に続き男子も

前日にチームメイトが女子スクラッチを制した韓国は、男子スクラッチでも結果を残す。

レース開始直後からパク・ジョユン(Park Jooyoung)が積極的にアタックを繰り返した。何度も吸収される場面が続いたが、思わぬところで抜け出すことに成功したパクは、残り3km弱のところで集団をラップすることに成功。そこからさらに他の選手の力強いアタックがあったが、これに冷静に対応し、優勝を果たした。

自分が勝てたのはコーチのおかげだというパクは「他の選手が疲れるまで待ての指示があった。コーチの声がかかること気にアタックすることだけ考えていたので、他のアタックには冷静に対応できた」、「とても辛いレースだったが、今はとてもうれしいよ!」と話した。

インドにもたらされた初めてのメダル