コーニッシュが1分フラット、男子1kmTT

ジュニア世界選手権トラック2018の最終日には、今大会3つ目の世界記録が打ち立てられた。カナダのステファン・リッター(Stefan Ritter)が『全米トラック選手権2016』で記録した1分00秒578は、ここ2年間破られることがなかった。

この記録を、今大会で男子スプリント銀メダルを獲得した、オーストラリアのトーマス・コーニッシュ(Thomas Cornish)が予選で0.080秒更新、決勝でもチェコのヤコブ・スタニーを破り優勝を飾った。

世界記録を更新した者のプレッシャー

コーニッシュは予選タイム1分00秒498で、ジュニア世界記録を更新しトップ通過。このタイムは『トラック世界選手権2018』の決勝タイムで比較すると、6位に入賞する程の好タイム。コーニッシュは18歳。エリートクラスに上がったとしても、十分に世界トップを狙える実力がある事を証明し、2020年の東京オリンピックでも話題を集める選手となりそうだ。

予選終了後には様々な人からジュニア世界記録を更新した事を祝杯されたようだ。しかし彼は「とても辛かった。タイムは出たかもしれないがタイトルはまだ獲っていない」と、ジュニア世界記録を打ち出した選手のプレッシャーを感じていた。

決勝では1分00秒979と予選でのジュニア世界記録を上回らないものの、再び1分フラットを好タイムをマークした。

「世界記録はいつも頭の片隅にはあったんだ。ただ、本当に更新出来るとは思っていなかったよ。走っていて、とても調子が良かったんだけど、どれだけ速く走っていたかは、ゴールしてから気づいたよ。まだ信じられないよ!」とコメントしている。

Photos : UCI