2018年8月15日〜8月19日にスイス・エーグルにて開催された『UCIジュニアトラック世界選手権2018』では、エリートクラスへ匹敵するタイムでの世界記録が続出した。

18歳以下のジュニアは、エリートクラスの選手と比べると、身体的な差もあり、タイムが出ないものと思われがちである。しかし今年のジュニア世界選手権トラックでは男子1kmTTをはじめ、エリートの世界選手権でも入賞する様なタイムが連発した。

予選で2度の世界記録、男子3km個人パシュート

予選から2つの世界新記録

世界選手権開催3日目、朝から2人の選手がベロドローム内を湧かした。個人パシュート予選にて、イギリスのイーサン・バーノン(Ethan Vernon)が3分12秒226のジュニア世界新記録を打ち立てた。

大盛り上がりのベロドロームであったが、その直後にロシアのレブ・ゴノフ(Lev Gonov)が3分11秒143の記録で塗り替えた。

待ちに待った本戦

予選で打ち立てられた2つの世界新記録により、観客は本戦への期待を高めていた。本戦決勝ではイギリスのベルノンが立ち上がりから先行。しかし、ロシアのゴノフも負けじと後半から怒涛の追い上げを始め、ゴノフが優勝を勝ち取った。

追いつかれたくなかっただけ

初々しい世界チャンピオンのレブ・ゴノフは「相手(ベルノン)が強いのは重々承知していたし、最初の1kmの入りで彼の方が速かったのも知っていた。彼に追い抜かれまいと必死に走っていただけなんだ。しかし、最終周の鐘が鳴った時、勝ちを確信したんだ。その時は去年チームパーシュートで優勝した時の気分と同じだったよ」と語った。

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