坂口楓華インタビュー
Q:優勝おめでとうございます。今のお気持ちを聞かせてください。
すごく「やっと獲れた」という気持ちです。「獲ったら泣くだろうな」と思ってたんですが、あんまり泣かなかったですね(笑)
「獲りたい」という気持ちが強すぎて、大きなレースの前は泣きたくなってしまうタイプなんですが、自分のレースをしたいという気持ちもとても強かったです。そんな中でも最後まで冷静に走れたので、良かったです。
Q:スタートはみんな見合うような形でした。
S(先頭誘導員の後ろ)は絶対にないなと思っていました。そこだけは注意しつつ、中団は欲しい。良い位置を獲れたのでそこはしっかりと覚悟を決めていきました。
横に並んでから、行くには早いし……と思っていたところで包まれてしまって。でも「絶対にチャンスが向く」と信じて最後まで踏むことができました。
ここまで1日も無駄にせずやってきました。ちゃんとチャンスが向いてくれると思っていたので、あとは危ないことをせずに走るだけだと考えていました。
Q:最後は石井選手が久米選手の番手から踏み上げました。
石井さんが進んだ時点で、脚も余っていたし「いける」と思いました。
走る前、私への応援が多くて、それがすごく嬉しかったです。オッズを見たら2番、3番くらい。今まで無謀なレースをしていましたが「賭けてもらっている以上、しっかり結果を残さないと」という気持ちになれました。落ち着いて優勝したことで恩返しできたかなと思います。
Q:ビッグレースで外枠になることが多かった坂口選手ですが、今回は2番車。そこも影響しましたか?
その辺りはあまり考えていませんでした。ただ位置がうまく取れたのが大きかったです。
Q:愛知への移籍、その後グランプリ出場、そしてコレクション優勝と結果を残してきました。
しっかりとレースで自力を出すようになって1年くらい。まだレース内容には全然納得していません。一番したいことは大外まくりで、それで勝てたら本当に嬉しいと思います。そこを目指して力をつけていきたいです。
Q:今日よりもっと自分で動くレースが目標、ということでしょうか。
先行で1着、優勝は、この時代には限りなく無理だと思います。でもそうするとみんな先行しなくなって、まくりが効かなくなる。そういう部分も踏まえて1周いけるくらいの脚力をつけようと思いますので、物おじせずにやっていきたいです。
Q:感謝の気持ちを伝えたい人は?
母です。仕事を辞めてまで愛知に来てくれたので、私生活もご飯も全てお世話になっています。一番喜んでくれていると思うので、一番に伝えたいです。
Q:今後への意気込みを聞かせてください。
自力でタイトルを獲りたい、というのがひとつ。あとはグランプリで優勝するという夢のために、もっともっと強くなれるよう頑張ります。
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