清水裕友が2023年11月5日に終了した「防府競輪開設74周年記念競輪 周防国府杯争奪戦 in 玉野」、いわゆる「防府記念G3」で優勝した。

清水はこれまで同G3を5年連続で優勝しており、今回の優勝をもって6連覇を達成。「同一競輪場のG3連覇」は、清水の例以外には3連覇が最高回数である。一昨年の時点ですでに「初達成」だった清水の連覇だったが、その回数をさらに伸ばす結果となった。

この記事では「清水の例以外には3連覇が最高回数」である、他の競輪場での「同一競輪場のG3連覇」の例をご紹介する。

同一競輪場のG3連覇

JKAより発行されている「競輪年間記録集(2022年版)」によると、同一競輪場でのG3 3連覇以上は以下の4例のみ。

弥彦競輪場:諸橋愛

諸橋愛, 3日目11R, 寬仁親王牌, 弥彦競輪場

第67〜69周年(2017〜2019)の3連覇

【弥彦記念】見事! 諸橋愛(新潟)が抜け出し、弥彦記念3連覇達成

京王閣競輪:後閑信一

新田祐大, 後閑信一, 前検日, KEIRINグランプリ2022, 平塚競輪場

後閑信一(左)現在は解説者として活躍

第60〜62周年(2009〜2011)の3連覇

四日市競輪:浅井康太

浅井康太, 全日本選抜競輪(G1), 高知競輪場

第62〜64周年(2013〜2015)の3連覇

大宮競輪:平原康多

平原康多, 決勝, オールスター競輪, 西武園競輪場

第71〜73周年(2020〜2022)の3連覇

いずれも地元選手が連覇

清水裕友

新潟の諸橋愛、
東京の後閑信一氏、
三重の浅井康太、
埼玉の平原康多、
そして山口の清水裕友。

ここまで見ていただくとわかるように、いずれもその競輪場を「地元」とする選手が3連覇ないしはそれ以上の連覇を達成している。

「勝手知ったるバンク」というアドバンテージ、移動の少なさからくる疲労のなさ、そして地元のお客さんからの声援や「ここで負けられない」という意地……地元選手にはさまざまな有利な点があるものの、だからといって必ず勝てるわけではないのが競輪。応援が逆にプレッシャーになる場合もあるだろう。

そんな中で「勝ち続ける」ことへの気概は、素直に賞賛に値する。過去の連覇選手たち、そして連覇中の清水はもちろんのこと、お近くの競輪場で記念競輪が行われる際は(いつもの推し選手だけでなく)、ぜひ「ここで勝つ!」と意気込んでいるであろう「地元の選手」を思いっきり応援していただきたい。

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