ここからは昨年のハンマーシリーズを参考に、レースの見所をご紹介する。
できたてほやほや…だから予測がつかない!
実はこのレース、2017年にリンブルフで一度開催されただけで、今回のスタヴァンダルがまだ2回目である。できたてほやほやの新しいレースなのだ。
だから、何が起こるかわからない。
ちなみに第1回目はこんなことが起こっていた。
え、スタート切った?切った?
2017年ハンマークライムにおいて、パレードスタートなのかアクチュアルスタートなのか選手たちもわかっていない間にガンガンアタックがかかり、後ろの方に位置していた選手たちは続々とタイムアウト。
ガンガン前方でアタックをかけまくった(逃げまくったようにも見えた)モビスターのベタンクールがほぼ最後まで踏み続けて、片っ端から上位ポイントを獲得し続けてほぼ一人勝ち状態で終わった。
みんなでそれぞれスプリント!
スプリントにおいては、「とにかくたくさんチームメイトを上位通過させればいい」ということに選手たちが気づきはじめた。
そのためポイントのラインが近づくと、スカイを筆頭にトレインを組まずに一斉にみんなでスプリントするようになり、いわゆるスプリンターの争い、ではなくなった。
中盤には逃げが形成されて、数名の逃げが上位ポイントをゲット、メイン集団は残りのポイントをかけて、前の方にいる選手たち全員でそれぞれスプリント、という状況になった。
2017年ハンマースプリント Goproでの映像(何周目かは不明)
あーもう、なんでもありだ!
3日目のハンマーチェイスでは道が狭いのもあり、1位を決める上位グループの最終周回では、スカイとサンウェブ以外のチームのトレインが崩壊し、チームタイムトライアル中に形成されるはずがないプロトン(集団)が形成されていた。
残り500mを切ったころには、かろうじてトレインを守り続けて優勝を争っていたスカイとサンウェブまで混ざって集団の1部となりトレインは崩壊。
それぞれが個々にスプリントをして先に4人ゴールしたチームスカイが優勝、という形になった。
もはや毎日が、意外性のサラダボウル。
100年以上続いているサイクルロードレースにおいて、新しいレースの黎明期に立ち会えているもの何かの縁だ。これだけどんな展開になるかまったくもって予想のつかないレースを見届けられる機会もそうそうない。
ぜひハンマーシリーズとして第2回目となるハンマーシリーズ・スタヴァンデル、そしてその翌週のハンマーシリーズ スポートゾーン・リンブルフを見て、一体どのようなレースになるのか見届けてほしい。
ハンマーシリーズ・スタヴァンデル参加13チームはこちら
ハンマーシリーズ スポートゾーン・リンブルフ参加16チームはこちら
日本ではJSPORTSがLive配信を行う。
【Live配信】 Cycle 2018 ハンマーシリーズ スタヴァンゲル ハンマークライム
(日本時間)2018年5月25日 23:45~04:00