競輪の売上って、どうやって使われるの?

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売上が上がれば、補助金もアップ?

では実際、競輪の補助事業に使われている金額は、年々どのように変化しているのだろうか。年度別の事業費予算 過去5年分を一覧にすると以下のようになる。

2018年度〜2022年度の補助事業費予算

年度 機械 公益事業 合計 対前年度比(合計額)
2018年度 2,066,000円 2,807,250円 4,873,250円
2019年度 2,154,240円 2,807,250円 4,961,490円 102%
2020年度 2,244,000円 2,854,750円 5,098,750円 103%
2021年度 2,332,000円 3,087,500円 5,419,500円 106%
2022年度 2,868,600円 4,075,625円 6,944,225円 128%

※『各年度収支予算書(競輪振興事業)』の「機械振興補助事業費」「公益事業振興補助事業費」を参照

2018年度から2022年度までの5年間で、補助事業費の合計額は年々上昇。特に2021年度から2022年度では28%も増加している。

そして競輪の車券売上額も、同じく過去5年で増加傾向にある。

新型コロナのような社会情勢に対して「緊急支援事業」が行われることもあり、必ずしも増減が一致するわけではない。とはいえJKAへの交付金がパーセンテージで決められている以上、車券の売上アップが補助事業予算アップに寄与する側面はあるだろう。

あなたの買った1枚の車券は、社会をより良くするためにも活用されるのだ。

参照:JKA『収支予算』「競輪関係業務」

補助事業に繋がる公営競技

脇本雄太, 古性優作, KEIRINグランプリ2022, 平塚競輪場

以上本記事ではいくつかの数字を見ながら、競輪の補助事業と車券の売上の関係についてご紹介してきた。

もちろん賭け事である以上、のめり込みは禁物。しかし一方で「社会を良くするために使われる」というイメージも持ちながら、選手たちの熱戦を楽しんでいただけたら幸いだ。

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「補助事業」について知るには?気軽に理解を深められるオススメサイトをご紹介/「CYCLE JKA Social Action」