本命にまさかのアクシデント 栄冠は初出場の柳原真緒へ

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レースレポート

多くの観客を迎えた『ガールズグランプリ2022』、レースは400mバンクを4周。1625mで争われる。

スタートすると、誘導員の後ろについたのは尾方、続いて奥井、石井、柳原、山原、佐藤の順。

児玉は最後尾になるかと思いきや、位置を上げて隊列内で入れるスペースを求める形となる。1周が過ぎると、3番手の石井と並走しながら進む児玉だが、1周半が過ぎようかとするところで石井が前との距離を空けて、3番手に児玉、4番手に石井となり、隊列が収まる。

この時点の並びは尾方、奥井、児玉、石井、柳原、山原、最後尾に佐藤。

レースは残り1周半の鐘が鳴るところで6番手の山原が仕掛ける。3番手まで位置を上げると、先頭では尾方がペダルを踏み上げ始めていく。

同時に、最後尾だった佐藤が加速し始めて5番手の位置に上がってくる展開。

尾方、奥井、山原、児玉、佐藤、石井、柳原の順で最終周回に入ると、4番手の児玉が外に膨れて、佐藤も更に外から攻めていく。

空いた内側からは石井が位置を上げて4番手となる。先頭では尾方が力尽きて失速していき、勝負は最後の半周へ。

大本命にまさかのアクシデント

児玉が外から加速していくと、内側にいた石井と、もつれるような形で児玉が落車。そしてその落車に巻き込まれて佐藤も落車するアクシデントが発生。大本命の2人が勝負に絡めないことになった。

一方、後方でのやり取りの間に位置を上げていったのは最後尾にいた柳原。残り半周で最後尾だった柳原が、内側に空いたスペースから位置を上げていき、最終コーナーでは3番手へ。

最後は前の2人を抜いての1着フィニッシュ。2着に山原、3着に奥井。4着は先行した尾方。

石井は4着入線だったが、児玉を押し上げたとしてレース後に失格判定。

落車した2人のうち、佐藤は起き上がって会場の拍手を受けながらもなんとかゴールし5着。児玉は担架で運ばれ、ゴールラインを切ることは叶わなかった。

なお、落車した2人はレース後に病院に搬送されたが、詳細はまだ分かっていない。

競走結果

車番 選手名 着差 上り 決まり手 H/B 個人状況
1 4 柳原真緒 12.3 差し
2 6 山原さくら 1車身1/2 12.6 差し
3 5 奥井迪 1/2車輪 12.7 B
4 7 尾方真生 5 車身 13.2 H
5 2 佐藤水菜 落再入
1 児玉碧衣 落車棄権
3 石井寛子 失格押上げ 入線順位:4

柳原真緒 優勝インタビュー

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