12月29日には『KEIRINグランプリシリーズ』の注目の1戦、ガールズグランプリ2022が実施される。

このグランプリの見どころを2つの視点で紹介したい。

佐藤水菜 vs 児玉碧衣 頂上決戦

1つ目は佐藤水菜と児玉碧衣の頂上決戦としての視点となる。 ALL GIRL’S 10th Anniversaryで同着優勝を果たした佐藤水菜と児玉碧衣。歴史的にも珍しい同着優勝で2人の勝負はお預けとなったが、その熱闘は長く語られるであろうレースとなった。

【決勝レポート】歴史に残る10周年記念「グランプリ以上のレースに」/ALL GIRL’S 10th Anniversary・平塚

その後はサマーナイトフェスティバル(7月)、オールスター(8月)と対決した両者の戦いは佐藤に軍配が上がったが、年内最後の両者の戦いはどうなるのか。

勝てば佐藤にとっては初のガールズグランプリのタイトルを得ることになり、児玉にとっては史上最多、自身4回目となるガールズグランプリのタイトル獲得となる。

ALL GIRL’S 10th Anniversaryで同着となったレースはガールズグランプリ2022が開催される平塚競輪場でもあったことから、年末のビッグレースの両者の戦いに注目が集まる。

ナショナルチームとしての初タイトル

2つ目は2016年から大きく変わった現行ナショナルチームとしての視点。現役ナショナルチーム所属として佐藤水菜が『ガールズグランプリ2022』へ。新田祐大、脇本雄太、新山響平と、今までナショナルチームで活躍してきた選手たちが『KEIRINグランプリ2022』に出場する。

※ヤンググランプリに寺崎浩平が出場するが、この記事では割愛する

これまでナショナルチームに所属する選手たちが挑んできた『KEIRINグランプリ』だが、意外なことに2016年のブノワ・ベトゥ氏、ジェイソン・ニブレットコーチが来日してから勝てていない事実がある。

オリンピックでのメダルはもちろんだが、日本の『競輪』でのトップ獲得も、ナショナルチームが成就を願う大きな目標となっている。

その1つの目標達成の、現ナショナルチームで最も近い位置にいるのがガールズグランプリ出場の佐藤水菜。直近1年間の日本でのレースの勝率は96%という、驚異の数字を誇ることに加え、2年連続世界選手権銀メダルを獲得した実力は疑う余地がない。

佐藤水菜の歩み

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