毎年年末に開催される競輪界最大のイベント『KEIRINグランプリシリーズ』。デビュー3年未満の新米選手No.1を決める「ヤンググランプリ(28日)」、ガールズ選手の女王を決める「ガールズグランプリ(29日)」、競輪選手2000人以上の頂点を決める「KEIRINグランプリ」が各日それぞれの最終レースにて実施される。
この記事では、本シリーズに出場する全25人のうち、日本トラック競技ナショナルチームに所属していた経歴のある選手をご紹介。
自転車や競技場が非常に似ているトラック競技と競輪。選手の経歴を知れば、新しいドラマが見えてくるかも知れない。
現役ナショナルチームメンバーからの出場者
『KEIRINグランプリ2022』シリーズに出場予定の現役ナショナルチームメンバーは2人。
「ガールズグランプリ2022」に出場する佐藤水菜と、「ヤンググランプリ2022」に出場する寺崎浩平だ。
佐藤水菜
神奈川114期の佐藤水菜は、ナショナルチーム短距離Aチームに所属する選手。
トラック競技の世界選手権ではケイリンにて2年連続の準優勝。その他にも、2022年ネーションズカップ・ケイリンで銀メダルを獲得するなど、世界トップレベルでの実績を積み上げている。2022年の全日本選手権では、すべての短距離個人種目(ケイリン、スプリント、500mTT)を制し、アジア選手権・ケイリンでも優勝を果たしている。
『ガールズグランプリトライアルレース(グループA)』で優勝し、グランプリへの出場を決めた。
競輪でもトップレベルの結果を残しつつ、2024パリオリンピックに向けて成長を重ねる佐藤。世界でも表彰台を争った脚で、どんな走りを見せてくれるのか要注目だ。
寺崎浩平
福井117期の寺崎浩平は、ナショナルチーム短距離Aチームに所属する選手。
自身2度目の出場となった『2022世界選手権トラック』では、男子ケイリンにて日本人で唯一決勝へ進出。世界トップレベルでの走りを経験した。
その他2022年には、全日本選手権にて昨年に続くスプリントでの2連覇を達成。アジア選手権ではケイリン・チームスプリントで優勝し、大陸チャンピオンの称号を勝ち取った。
東京2020オリンピックで日本代表を務め『KEIRINグランプリ2022』にも出場する脇本雄太とは同じ高校出身。偉大な先輩の背中を追い、自身最後となるヤンググランプリでの優勝を狙う。