JKAが毎年発行している「競輪年間記録集」。月刊競輪WEBにて閲覧可能な記録集だ。
各年度の競輪に関するあらゆる記録が掲載されている本書(2021年版)から、今回は「年間獲得賞金額」にフォーカス。
「年間獲得賞金額」とは
競輪では各レースの順位に応じた賞金が選手たちに与えられる。G1・G2などのグレードの高いレースで勝利するほど、賞金額も高くなっていく。
各レースのうち賞金金額が最も高いのは、毎年年末に開催される「KEIRINグランプリ」。年度によってやや変動があるものの、優勝賞金はおよそ1億円となっている。
様々なレースに出場し、1人の選手が1年間で獲得した賞金の総額が「年間獲得賞金額」となる。
そもそも年間何レースに出走している?
年末のKEIRINグランプリを走った、9選手のみに与えられる「S級S班」の称号。
『KEIRINグランプリ2021』に出場した9選手(2022年度S級S班の選手)が、2021年に何レースに出走したのか調べてみた。
選手名 | 府県/期別 | 年間出走数 |
古性優作 | 大阪/100期 | 68 |
平原康多 | 埼玉/87期 | 69 |
郡司浩平 | 神奈川/99期 | 73 |
佐藤慎太郎 | 福島/78期 | 92 |
松浦悠士 | 広島/98期 | 100 |
守澤太志 | 秋田/96期 | 76 |
宿口陽一 | 埼玉/91期 | 75 |
清水裕友 | 山口/105期 | 79 |
吉田拓矢 | 茨城/107期 | 74 |
S級S班が2021年に出走したレース数は、平均78レース。
1ヶ月間で約6.5レースに出走していることになる。各開催は主に3日間〜6日間かけて開催されるため、1ヶ月に約2開催に出場している計算だ。
参照:KEIRIN.jp>選手検索>通算成績(出走数)
2021年は4年ぶりに2億円を突破!
では2021年の「年間獲得賞金額」の最高額はいくらだったのか。
2021年で最も賞金を獲得したのは、『KEIRINグランプリ2021』で優勝を果たした古性優作の「210,561,000円」。
2021年で2億円以上の賞金額を獲得したのは古性優作のみ。そして2億円突破は、2018年に三谷竜生が達成した以来の4年ぶりとなる。
ちなみに三谷は『KEIRINグランプリ2018』を優勝しており、過去最高金額の年間「255,313,000円」獲得を成し遂げた。