2022年8月15日(月)〜8月17日(水)の期間に奈良競輪場にて開催されている『西日本カップ秋篠賞(F1)』。

本レースには、トラック競技日本ナショナルチームにも所属している太田海也が出場している。

大会2日目となる8月16日(火)、第4レースに出場した太田海也がバンクレコードを更新し、最終日の決勝に駒を進めた。

バンクレコードとは?

バンクレコードとは、各競輪場の「上がりタイム」の最高記録のこと。

上がりタイムとは、レース最終周の最後の半周のタイムのことだ。

全国に計43場ある競輪場は1周の長さが異なっていたり、タイムに影響を及ぼしやすい風の入り具合などが異なるため、各競輪場ではそれぞれバンクレコードを記録している。

バンクレコード保持者は、その競輪場で行われた全レースにおいて、残りの半周を史上最速で走った選手ということになる。

250m、333m、400m、500m…バンク規格は走りにどれだけ影響する?

奈良競輪場30年ぶりの更新

毎年多くのレースが実施されている競輪場だが、バンクレコードはあまり更新されることが少ない記録でもある。2000年代以前から更新されていない記録も存在する。

今回、太田海也が新たにバンクレコードを樹立したのは奈良競輪場。以前、奈良競輪場にてバンクレコードが更新されたのは、なんと1992年。30年ぶりの更新となった。

そして新たなバンクレコードとなった太田海也の上がりタイムは「8秒9」。前バンクレコードをコンマ1秒上回っての更新となった。

奈良競輪場バンクレコード

上がりタイム 記録日
太田海也
(岡山・121期)
8秒9 2022年8月16日
平石光弘
(栃木・37期)
9秒0 1992年5月22日

西日本カップ秋篠賞(F1)2日目 第4R

Keirin.jp 競輪資料室「バンクレコード」

S級2班への特別昇級まであと1勝

大会全3日間のうち、2日目のレースでバンクレコードを樹立し1着でフィニッシュした太田海也。

競輪選手養成所の早期卒業生である太田は、2022年1月にデビューを果たした後、約1ヶ月の間に9連勝を達成しA級2班へ特別昇班を果たした選手。

期待のルーキー太田海也がデビューから9連勝、特別昇班を達成

しかしその後は、欠場などによりS級2班へのさらなる特別昇級のチャンスを逃していた。

しかし太田は、5・6月に出走した前2場所で完全優勝を果たしており、8月16日現在、出場中の『西日本カップ秋篠賞(F1)』でも初日と2日目を見事1着でフィニッシュしている。

従って、S級2班へ特別昇級するための条件である「3連続完全優勝」まで、あと1勝に迫っている状態だ。

大会最終日となる8月17日(水)第11RのA級決勝に出場する太田が、「バンクレコード樹立」と「特別昇級」の両方を達成することができるのか、要注目だ。

太田海也に関する記事はこちらから。

奈良競輪場公式サイト

【初心者向け】競輪選手のランク(級班)って?