トラック競技にも「ナイター」はあるの?
競輪には「モーニング・デイ・ナイター・ミッドナイト」と、実施時間が異なる4種類の開催が存在する。
ではトラック競技はどうか?
実は海外では”ナイター開催”でのトラック競技の大会が複数存在する。
本記事では7月初旬に開催されスター選手も複数出場した「T-Town Summer Games」という大会をご紹介する。
「T-Town Summer Games」
2022年7月1日〜7月2日に開催された『T-Town Summer Games: Discover Lehigh Vally GP』。(以下Tタウンサマーゲームズ)
ジャパントラックカップなどと同じ「クラス1」に分類される大会で、以下の4種目が実施された。
短距離 | スプリント、ケイリン |
中長距離 | オムニアム、マディソン |
「Valley Preferred Cycling Center」
『Tタウンサマーゲームズ』の会場は、アメリカ・ペンシルベニア州にある「Valley Preferred Cycling Center」という自転車競技場。
「Trexletown(トレクルタウン)」という地区にあることから、「Tタウンベロドローム」という愛称でも親しまれている。
1周333mのコンクリート製屋外自転車競技場で、約2000人を収容する大きなスタンド席、バンク内外を移動するための橋のような通路が特徴的だ。
この屋外ベロドロームでは、一般のライダーも参加できるレースやイベントが毎週のように実施されており、「Tタウンサマーゲームズ」のようなUCI公認の大会も頻繁に開催されている。
1975年に建てられ、過去にはパン・アメリカ選手権や国内選手権も実施されてきた歴史のあるベロドロームだ。
世界チャンピオンたちも参戦
そんな「Valley Preferred Cycling Center」で開催されたTタウンサマーゲームズには、多くのスター選手たちが参戦した。
出場したのは主に、アメリカ・カナダ・オランダ・イギリス・ニュージーランドの選手たち。
短距離種目では男子から、スプリント・ケイリンの現世界王者のハリー・ラブレイセンや、現1kmTT世界王者のジェフリー・ホーフラント、そしてサム・ウェブスターらが出場。女子からは、東京2020オリンピック ケイリンで金メダル・銀メダルを獲得したのシェーン・ブラスペニンクスやエルレス・アンドリュースが出場した。
中長距離においても、東京オリンピック オムニアム金メダリストのジェニファー・バレンテや、UCIトラックチャンピオンズリーグに招待され好成績を残したマギー・コールズリスター、2022年のオセアニア選手権トラックで3冠を達成したブライオニー・ボサなどのメンバーが集った。