「T-Town Summer Games」とは

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予選は日中、決勝はナイター

Tタウンサマーゲームズでは、日中からレースを実施。ベロドロームにオレンジ色の夕日が入り込むぐらいの時間まで、予選が行われる。

白基調のバンクと空の青色、バンク内の芝生の緑色が調和していてきれいだ。

そして予選が終わり、決勝が行われるのは日が沈んだ夜。ナイター設備のライトがベロドロームを明るく照らす。

日中とはまた違う幻想的な雰囲気のなか、世界レベルの選手たちや地元の選手たちが熾烈なレースを繰り広げる。

また「Valley Preferred Cycling Center」で開催されるレースの特徴は、MCが観客の前で実況パフォーマンスを行うところ。レースの臨場感がより高まりそうだ。

強さ見せつけ表彰台獲得(リザルト)

ハリー・ラブレイセン

「Tタウンサマーゲームズ」は「クラス1」の大会。各国の国内選手権のような「クラス2」の大会と比較すると、2倍高いUCIポイントが獲得できる

そんな本大会でも、スター選手が実力を見せつけ表彰台を獲得した。

短距離・男子

(左)ジョセフ・トルーマン(右)サム・デイキン

現世界チャンピオンの証であるアルカンシェルを纏ったハリー・ラブレイセンが2種目とも優勝。

2・3位には『2022イギリス国内選手権トラック』で、ともにメダルを複数枚獲得したハーミッシュ・タンブル、ジョセフ・トルーマンが並んだ。

スプリント

(左から)ハーミッシュ・タンブル、ハリー・ラブレイセン、ジョセフ・トルーマン

順位 選手名
1位 ハリー・ラブレイセン Harrie Lavreysen オランダ
2位 ハーミッシュ・タンブル Hamish Turnbull イギリス
3位 ジョセフ・トルーマン Joseph Truman イギリス

ケイリン

(左から)ハーミッシュ・タンブル、ハリー・ラブレイセン、ジョセフ・トルーマン

順位 選手名
1位 ハリー・ラブレイセン Harrie Lavreysen オランダ
2位 ハーミッシュ・タンブル Hamish Turnbull イギリス
3位 ジョセフ・トルーマン Joseph Truman イギリス

短距離・女子

東京オリンピック ケイリン金メダリストのシェーン・ブラスペニンクスが2種目で優勝。

スプリントでは、「アメリカ国内選手権トラック」にて多くのメダルを獲得してきたマンディ・マーカートが2位。『2021世界選手権トラック』チームパシュートにて、イギリスチームの銅メダルに貢献した若手選手、ソフィー・ケープウェルが3位でフィニッシュした。

マンディ・マーカート

ケイリンでは、そのシェーン・ブラスペニンクスとソフィー・ケープウェルが1・2位でフィニッシュ。東京オリンピック ケイリン銀メダリストののエルレス・アンドリュースが続き、銅メダル獲得を果たした。

スプリント

(左から)ソフィー・ケープウェル、シェーン・ブラスペニンクス、エルレス・アンドリュース

順位 選手名
1位 シェーン・ブラスペニンクス Shanne Braspennincx オランダ
2位 マンディ・マーカート Mandy Marquardt アメリカ
3位 ソフィー・ケープウェル Sophi Capewell イギリス

ケイリン

順位 選手名
1位 シェーン・ブラスペニンクス SHANNE
BRASPENNINCX
オランダ
2位 ソフィー・ケープウェル Sophi Capewell イギリス
3位 エルレス・アンドリュース Ellesse Andrews ニュージーランド

中長距離・男子

(左から)ダニエル・ブリッジウォータージョージ・ジャクソン

オムニアムではアメリカやカナダなど、地元の選手が多く出場。

マイケル・フォーリー

マディソンでは、ニュージーランドからの参戦もあり、『2022ニュージーランド国内選手権トラック』でもメダルを複数枚獲得している、ダニエル・ブリッジウォーターとジョージ・ジャクソンのペアが優勝を果たした。

オムニアム

順位 選手名
1位 リリー・ピクリル Riley Pickrell カナダ
2位 グラント・クーンツ Grant Koontz アメリカ
3位 マイケル・フォーリー
Michael Foley
カナダ

マディソン

順位 選手名
1位 ダニエル・ブリッジウォーター
ジョージ・ジャクソン
Daniel Bridgwater
George Jackson
ニュージーランド
2位 ピーター・ムーア
エディー・ハンズマン
Peter Moore
Eddy Huntsman
アメリカ
3位 ディラン・ビビック
リリー・ピクリル
Dylan Bibic
Riley Pickrell
カナダ

中長距離・女子

オムニアムで表彰台を獲得した選手が、マディソンでもそれぞれのペアとともに同順位でフィニッシュ。

東京オリンピック オムニアム金メダリストのジェニファー・バレンテは、アルカンシェルを纏いオムニアムで優勝。マディソンでもコリーン・グリックとともに優勝を果たした。

ジェニファー・バレンテ

オムニアムを2位でフィニッシュしたマギー・コールズリスターは、まだ10代の若手選手であるヌゲール・バラクローとともにマディソンで準優勝。ヌゲール・バラクローは、2021年ネーションズカップ第3戦・チームパシュートでの優勝メンバーの1人。将来が期待される選手だ。

ブライオニー・ボサ

オムニアムを3位でフィニッシュしたのは、ニュージーランドのミケイラ・ドルモンド。『2022オセアニア選手権トラック』で3冠を達成したブライオニー・ボサとのペアで、マディソンでも3位表彰台入りを果たした。

オムニアム

順位 選手名
1位 ジェニファー・バレンテ Jennifer Valente アメリカ
2位 マギー・コールズリスター Maggie Coles-Lyster カナダ
3位 ミケイラ・ドルモンド Michaela Drummond ニュージーランド

女子マディソン

順位 選手名
1位 ジェニファー・バレンテ
コリーン・グリック
Jennifer Valente
Coleen Gulick
アメリカ
2位 ヌゲール・バラクロー
マギー・コールズリスター
Ngaire Barraclough
Maggie Coles-Lyster
カナダ
3位 ブライオニー・ボサ
ミケイラ・ドルモンド
Bryony Botha
Michaela Drummond
ニュージーランド

参照:UCIリザルト , Valley Preferred Cycling Center公式サイト

Photo : Ron Short , Jessica Chong

8月の『オールスター競輪(G1)』もナイター開催!

本記事では、アメリカで開催されているトラック競技の”ナイター開催”、「Tタウンサマーゲームズ」の模様をご紹介してきた。

日本国内ではあまり見ることがないトラック競技のナイター開催。しかし日本にはナイターを含む様々な時間帯に開催される「競輪」がある。

Photo by Chris McGrath/Getty Images

ナイター開催に興味のある方は、8月9日〜14日に西武園競輪場で開催される『第65回オールスター競輪(G1)』へ、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

同開催内では、ガールズケイリンの特別レース『ガールズケイリンコレクション2022西武園ステージ』も実施される。

両開催はファン投票によって選ばれた選手が出場する珍しいレースだ。

最終日には約1500発の花火も

6日間かけて開催される『第65回オールスター競輪(G1)』。最終日の全レース終了後には、約1500発の花火が打ち上げられる予定となっている。

徐々に沈んでいく夕日や、夜のバンクを明るく照らす大型照明。そして大会を締めくくる夏の花火。普段の開催とは一味違うナイターの魅力にハマること間違いなしだ。

参照:埼玉県「第65回オールスター競輪」開催について

『第65回オールスター競輪(G1)』ドリームレースほか想定番組/西武園競輪場