日本競輪選手養成所第121・122回生卒業記念レース

2/3 Page

男子決勝(121回生)

男子は予選→準決勝→決勝の勝ち上がり方式で実施。ナショナルチームとしての活動歴もある、ゴールデンキャップ獲得の村田祐樹がまさかの予選敗退と、波乱の展開となる。

近谷涼、一丸尚伍、荒川仁らはそれぞれ準決勝に進出するが、惜しくも敗退。決勝戦に進んだのは以下のメンバーとなった。

車番 選手名 府県 年齢
1 東矢圭吾 熊本 23
2 山口多聞 埼玉 20
3 纐纈洸翔 愛知 19
4 中釜健次 大阪 23
5 小西晴己 三重 20
6 真鍋顕汰 三重 27
7 梅﨑隆介 長崎 32
8 日髙裕太 静岡 19
9 松本秀之慎 熊本 19

真鍋、東矢、山口、小西、纐纈、中釜、梅﨑、松本、日髙の並びで周回が進む。残り2周を前にして梅﨑が先頭に出る。残り1周半のタイミングで小西がダッシュ。これによって先頭3車の並びは小西、東矢、梅﨑の順に。

残り半周、5番手にいた真鍋が捲って先頭に出ると、それに纐纈が飛びついて前へ。

そのまま最終ストレートで真鍋を追い抜き、纐纈が1着でフィニッシュとなった。2着中釜、3着は松本。

競走結果

車番 選手名
1 3 纐纈洸翔
2 4 中釜健次
3 9 松本秀之慎
4 6 真鍋顕汰
5 1 東矢圭吾
6 2 山口多聞
7 7 梅﨑隆介
8 8 日髙裕太
9 5 小西晴己

選手インタビュー

優勝 纐纈洸翔(こうけつ・ひろと)

同期には「ケツ」とか「ケっちゃん」とか呼ばれます。

高校時代も自転車競技をしていましたが、養成所の1年間で筋力的な部分、パワーの向上ができたと思っています。ゴールデンキャップを獲得できたのはとても嬉しかったです。

目標としているのは深谷知広選手。先行力があって、他を寄せ付けずに勝つところが憧れです。自分も他を寄せ付けない先行ができたら一番良いかなと思っています。

デビュー後は、まず9連勝が目標です。ゆくゆくはグレードレースで先輩方と戦えるようになりたいです。

2着 中釜健次(なかがま・たつひで)

優勝しか狙っていなかったので、悔しいというのが正直な気持ちです。纐纈くんがすごいスピードで、勝てんかったですね。121回生はみんな脚があって、自分は下の方だと思っています。もっともっと実力をつけ、自力を出して記念など走っていけるようになりたいです。

幼少期から親に「競輪選手になれ」と言われていました。高校卒業時に進路を考えた折に「競輪選手になろう」と思ったのですが、試験に合格するまでは5年かかってしまいました。本気で「なりたい」と覚悟が決まったのは3回目に試験に落ちた後。周りが進学や就職と動き始める中、自分だけがフリーターをしながら選手を目指している状態で、そこで初めて本気でやったんですが、4回目も落ちてしまいました。「ラスト1年」と思って挑んだ5回目で合格した形です。

今まで努力とかしてこんかったですが、やっと夢中になるものを見つけました。競輪選手になるからには、グランプリ優勝しか見えてません。しっかり優勝できるようにコツコツ努力して、優勝します。

3位 松本秀之慎(まつもと・ひでのしん)

自分の力を出しきれなくて、3着。周りとの力の差を感じました。タイミングを取ってたんですが、ペースが速くていけるタイミングがなく、まだまだ脚が足りないなと感じます。デビューまでにもっと脚をつけていきたいと思います。

中学までは野球をしていました。たまたま乗った自転車が楽しくて、高校から自転車競技をスタートしました。競輪選手である兄(松本秀之介)と一緒に練習できて、すごく良い環境にいると思います。卒業式後に地元に戻った際も一緒に練習をして、色々気づいたことを教えてもらえました。早く追いつきたい思いです。

ルーキーシリーズまではバンクで乗り込んで、トップスピードを上げて自力で戦えるよう鍛えます。

兄と一緒にG1決勝を走ることが、一番の目標です。

女子決勝(122回生)

2/3 Page