脇本雄太選手について

男子ケイリン敗者復活戦

脇本選手については、まあ走り方のミスというか、いつもの通り精神的な部分が問題ですね。自信を持って走ること、それが全てです。

トラックに上がって「負けないように戦う」。そんな気持ちでは勝てません。河端選手はそんなことは考えずに勝ちに行きました。脇本選手は他の人が何をしてくるか考えて負けないように考えていたと思います。それでは勝てません。

ただ、これも経験です。脇本選手はワールドカップで今シーズン金メダルを取りましたし、自分がケイリンでどんなことができるのか判ったと思います。それが判ったので、次のレースでは今回のような精神状態でレースに臨むことはないと思います。

強豪を下し、脇本雄太が初のワールドカップ金メダル/2017-18トラックワールドカップ4戦男子ケイリン

脇本選手はトラックワールドカップで自信を持ったように思えますが、今回のトラック世界選手権では「負けないように戦う」メンタルに?

自信が全く無かったワケではないと思います。その証拠に敗者復活戦では力強い走りをしていました。完璧なレースではなかったですが、気持ちで勝ちにいきました。ただ、その後の2回戦はね…。

ケイリン、そして世界選手権では様々なことが起きるので、何が悪かったか?というよりも、これを糧に一歩一歩進んで行けば良いと思います。

スプリントも同じようなことです。1回戦ではトラックを上手く使って走っていましたが、2回戦ではただ真っ直ぐに走って相手のターゲットになってしまいました。何度も言いますが一歩一歩です。

新田祐大選手について

新田祐大

新田選手の問題は深いですが、彼は高いポテンシャルを持っています。だから私は新田選手が何か大きなことをしてくれると信じています。私たちは彼の元来持っている力を解放する“キー”を捜さなければいけません。

日本の競輪を走っている新田選手と、競技の新田選手は異なる人間のように見えるでしょう?新田選手は日本の競輪で勝っているように、トラック競技でも勝てるはずです。その術を見つけたいと思います。

まだまだやることは山積みです。今回メダルを獲ることができましたが、これが新たなステップへの始まり。まだまだトレーニングが必要ですし、全く満足なレベルには達していません。

我々の目標は遥かその先