トラック競技

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プリモシュ・ログリッチ

スロベニア出身のロードレース選手。

13歳のときに国際スキー連盟が主催する大会に出場。その後、北欧ジュニア世界選手権でメダルを獲得。21歳までスキージャンプの大会に出場し続けた。

スキージャンプから引退後、興味を持っていた自転車ロード種目に転向。スキージャンプ引退から2年後にはプロとして活動をスタートした。

2016年には現在所属するUCIワールドチーム「ユンボ・ヴィズマ」に加入。タイムトライアルのスペシャリストやクライマーとして実績を積み上げ、2019年には「ブエルタ・ア・エスパーニャ」で総合優勝、続く2021年までの2大会も制し、3連覇を成し遂げた。

そして東京2020オリンピックでは、ロード個人タイムトライアルに出場し、自身初の金メダルを獲得。

そんなログリッチ自身のInstagramのトップページには、「スロベニア出身の元スキージャンパー、現在はチーム ユンボ・ヴィズマのプロサイクリスト」と書かれている。

参照:Olympics.com

武田豊樹

茨城・88期、S級1班に所属する48歳。KEIRINグランプリ計10回の出場歴を持つ、ベテラン選手だ。

中学・高校ではスピードスケートに取り組んでいた傍ら、既に自転車にも乗っていた武田。23歳の頃に日本競輪学校(現養成所)を受験しているが、この時の結果は不合格だった。

その後当時衆議院議員であった橋本聖子の運転手を務めたのち、再度スピードスケートに注力。2002年のソルトレイクシティオリンピック・スピードスケートに出場し、8位に入賞の結果を得た。

そして同年、日本競輪学校の入学試験制度が一部改定。スポーツにおいて国際規模の大会で優秀な成績を収めた者に受験資格を与える「特別選抜入学試験」が導入された(受験資格は29歳未満)。

当時28歳だった武田にとって、もう一度競輪選手にチャレンジするチャンスが来た。その後武田は合格し、88期生として競輪選手デビューしている。

ちなみに、スピードスケートから競輪へ転向した選手の成功例となった武田を追い、以下のような元オリンピアンが競輪選手となっている。

参照:Keirin.jp, ABEMA TIMES, テレビ朝日

武田を師匠とする元スピードスケート・オリンピアン

選手名 府県・期別 オリンピック出場歴
今井裕介 茨城・93期
(2015年に引退)
長野・ソルトレークシティ・トリノ
牛山貴広 茨城・92期 トリノ
小原唯志 茨城・101期 バンクーバー
吉澤純平 茨城・101期 バンクーバー

その他の元冬季オリンピアン・現役競輪選手

選手名 府県・期別 オリンピック出場歴 出場競技
西谷岳文 京都・93期 長野(金獲得)・ソルトレイクシティ・トリノ スピードスケート
渡辺ゆかり 山梨・102期 ソルトレイク・トリノ スピードスケート
岡村育子 埼玉・102期 北京(2008年) アイスホッケー

どうしてトラック競技にはスピードスケート出身が多いの?