トゥーラと聞いて「あそこね」と言える日本人は、ほぼいないでしょう。時は2019年5月末、『GRAND PRIX OF TULA 2019(トゥーラGP2019)』まで遡ります。

トラック競技の日本代表 短距離チームがシーズン初戦に出場したこの大会の開催地、ロシアの都市トゥーラについてご紹介。旅行気分を味わっていただければ幸いです。

ロシアはスピード違反取締がめちゃくちゃ厳しい

まずは成田から直行便で約11時間、ドモジェドヴォ空港へ。そこからモスクワとは逆方向の南へレンタカーで移動しました。距離にしておよそ200km。M2というフリーウェイをひたすらに走ります。

レンタカーを借りる際「君のナビアプリは制限速度を教えてくれるか?」と聞かれました。ロシアはとにかくスピード違反に厳しいそうで、いたる所にスピードカメラ(オービス)が設置され、パトカーによる取締も頻繁だそう。「超過速度によっては一発で免許没収されるよ」と恐ろしいアドバイスをいただきました。

実際に走ってみると、ものすごい頻度でスピードカメラが設置されています。フリーウェイだけでなく、市街地にも。また路肩に停まったパトカーの中でスピードガンを構えた警察官が沢山。フリーウェイの通常制限速度は90km/h程度ですが、工事現場の脇は50km/hになります。工事現場の手前には移動式のスピードカメラが設置され、取り締まる気マンマンです。

ロシアでの運転はモスクワ市内の超渋滞も大変ですが、空いた郊外もスピード違反にとても気をつけねばならないので神経を使います…。

さてモスクワから2時間も走ればトゥーラです。中心部はそこそこ栄えているけれど、少し外れただけで賑やかさの薄れる、地方都市といった風情。その昔は兵器製造で有名だったそう。

そういえば、街中で「YAKUZA」を発見。

トゥーラ州立兵器博物館

トゥーラの観光スポットとして挙げられるのが『トゥーラ州立兵器博物館』です。

その名の通り、古代〜近代の兵器に関する様々なものが展示された博物館で、屋外には戦車や戦闘装甲車両、対空ミサイルシステムなどがズラリ。

この辺りの兵器について詳しく語ってもトラック競技は全く関係無いのですが、ミリタリーファンにとっては天国のような場所。自由に触ったり、心ゆくまで舐め回すように見ることができます。

 

さて中へ入ってみましょう。入場料は大人450ルーブル(約750円)。

地上5階、地下1階建ての館内では1〜4階が時代別の兵器展示、5階はホールで地下1階にはエアガンのシューティングレンジがありました。

兵器展示エリアでは古代〜近代にかけての様々な兵器が展示されています。ロシアというか、ソ連と言えばカラシニコフ銃。AKシリーズも様々なバリエーションが展示されていました。

情景展示においてはスクリーンにガイド役が映し出され解説をしてくれます。ロシア語ですが。

その隣には立派な教会っぽい所があったので入ってみようと編集長を誘います。

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「具合が悪くなるから嫌だ」

・・・良くないモノが取り憑いているのでしょう。無理やり連れて行くも、入り口で「心臓が痛い」と言い逃げて行きました。編集長は人間ではない何かなのでしょう。

トゥーラにも立派なクレムリン