2023年最初のG1、『全日本選抜競輪』が行われる高知競輪場。高知駅から徒歩35分ほどの距離にある。
もちろんバスや路面電車といった公共交通機関もあるのだが、実は公共交通機関を使っても所要時間は大して変わらない。加えて高知駅から競輪場までの道のりは、高知の主要な観光スポットや歴史的なスポットを通過する道のりでもあるため、初めて高知に訪れる方には「観光」として歩いていただくのもおすすめなのだ。
この記事では「高知駅から高知競輪場」までの道中にある、観光スポットや歴史的なスポットをご紹介しよう。
高知駅
スタートは高知駅南口。高知駅にはコンビニやお土産物店、イートインのあるパン屋やカフェなどがあり、到着してひとまず休憩したい場合も困らない。
南口を出ると、土佐勤王党三志士の像がお出迎え。旅気分を高めてくれる。なおこの像の近くに「とさてらす」という観光案内所があり、無料のレンタサイクル貸し出しサービスも行っている。
17時までに返却しなければいけないので競輪を最終レースまで見てから……となると時間的にギリギリだが、早めに切り上げるような場合であればおすすめだ。筆者は以前ここで電動アシスト自転車をお借りして、桂浜までチャリで行った。
山田町番所跡地
高知駅を出て正面の道を真っ直ぐ南下すると、江の口川にかけられた「高知橋」に差し掛かる。ここで左曲がって少し行くと「山田町番所跡地」という史跡がある。
ここは「番所」……交通の要所において見張りや取り締まりのために役人が詰める場所だが、山田町番所には藩の獄舎も隣接されていた。ここは幕末に多くの勤王党志士が命を落とした場所として知られる。
ちなみにここで拷問の末処刑された一人が岡田以蔵だが、岡田以蔵の実家はこの番所のすぐ近所、橋を渡ってすぐそこのところだったという。岡田家の家族たちのところまで、拷問に苦しむ息子の声が聞こえていたとか。
はりまや橋
最初の大通りに一度戻って、再び南下するとはりまや橋に到着する。
「土佐の高知のはりまや橋で 坊さんかんざし買うを見た」とよさこい節にも歌われるはりまや橋。「がっかり名所」とも名高いが、ここから西へ向かうと飲食店やアーケード街、お土産物やも多く、「旅行っぽさ」を楽しむ入り口のような場所になっている。
でははりまや橋から西方面に向かってみよう。