日本が誇る自転車競技普及センター

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あの選手も・・・?

タイやマレーシアからも来ていますし、ワン・カンポ(2007年世界選手権男子スクラッチ優勝)も現役の時にトレーニングに来ていました。

コウ・ホーティン(2011年世界選手権男子スクラッチ優勝)や、チェン・キン・ロー(2014年世界選手権男子スクラッチ3位、2015年ワールドカップ・ポイントレース優勝、2016アジア自転車競技選手権(日本・大島町)個人ロード、TT、IP優勝)なども若いころ、我々の指導を何度も受けています。

また、これは「私の記憶が確かであれば」という前提ですが、マレーシアに遠征してCCCとしての合宿を行った際、アジズルハスニ・アワンが参加していた記憶があります。

アジズルハスニ・アワン(マレーシア)

連盟の推薦ではなく、クアラルンプールの地元チームメンバーとしてのスポット参加で、我々が合宿に参加させました。残念ながら、ローカル選手だったので記録が残っていませんが、これが本人だとしたら本当に先見の明でしたね。

Q:全体的には香港の選手たちがかなり馴染み深いのですね。

2002年にCCCが立ち上がったのですが、その際に最も興味を示してくれたのが香港だったのです。最初に合宿に参加して、「これは素晴らしい」と評価してもらい、参加選手が徐々に増えていきました。リー・ワイジーも17歳の時、1人でエリートクラスの合宿に帯同してきましたね。

「日本競輪学校、訓練、辛苦極」

当時のリー・ワイジー

Q:リー・ワイジーはその頃からポテンシャルが高かったのでしょうか?

当時から光る物はありました。でも身体の使い方など器用ではなかった印象です。ただ自転車に対する気持ちというか、真面目さ、ハングリーさは凄まじいものがありました。

練習ノートを毎日書いていたことを覚えています。食べた物、練習内容などをビッチリ書いていて、その中に「日本競輪学校、訓練、辛苦極」と記載していました。相当キツかったのでしょう(笑)

世界チャンピオンになった後に会い、チラっと話しをしました。第二の故郷と思ってくれているようで、関わった我々としては嬉しい限りです。

Q:その海外選手たちの合宿は、新型コロナが終息したら再開する予定ですか?

もちろんです。我々も勉強になりますし、選手たちも様々なことを知れる良い機会です。CCCの事業は新型コロナで止まっているだけなので、落ち着いたらまた再開したいです。

Q:日本人もそこに交われるチャンスは?

日本の若い選手の参加や、地元の学校の生徒・クラブの人たちを招いて交流させるといったことも、新型コロナの前は行っていました。

ただ学校の関係もあるので、日本の学生の場合はプログラム全てに参加することが難しく、2週間の合宿のうち数日だけ参加といった形です。しかしそれだけでも国際交流が出来ますし、子どもたちにとって良い経験になっていると思います。

幅広い活動で、更なる自転車競技の発展を

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