伊豆の山奥に佇む「伊豆ベロドローム」。東京オリンピック自転車トラック競技はここで開催され、マウンテンバイク競技も、同じく伊豆にて行われる。
この2競技の開催場所を所有しているのが「一般財団法人 サイクルスポーツセンター(以下、頭文字を取ってCSCと記載)」。ベロドローム、遊園地、宿泊施設など様々な施設が集まる場所だが、現在は東京オリンピック・パラリンピックの準備のため、一般公開はお休み中だ。
トラック競技日本ナショナルチームのトレーニング拠点にもなっているCSC。でも、この施設が出来た経緯は?どうして伊豆なの?・・・などなど、改めて考えてみると様々な疑問が。
今回はCSCに勤める野田尚宏さんにインタビュー。様々なお話を伺ってきました。
半世紀にわたる歴史
Q:まずCSCの設立について教えて下さい。
財団の設立は1965年(昭和40年)ですが、オープンは1971年8月11日です。財団としては60年ほど続いています。
オープンまでに時間が掛かっていますが、おそらく財団を設立してから、準備や工事で時間が掛かったのだと思います。自分もまだ産まれていなかったので、詳細はわかりません(笑)
Q:野田さんがCSCに入られたのはいつですか?
1996年です。25年前になりますね。
Q:施設内には伊豆ベロドローム、遊園地、パターゴルフ場、サイテル(宿泊施設)、営業終了してしまいましたが、以前は温泉もありました。様々な施設がありますが、どのような目的から作られたのでしょうか?
オープン当初にあったのは、5kmサーキット、400mピスト、サイクル広場、六角レストラン(遊園地内の食堂)、そして現在のファミリーサーキット(当時は2kmサーキットと呼ばれていた施設)でした。
この財団の設立目的は自転車競技の普及、振興、自転車関連機械工業の振興。そして競輪の売り上げの一部を国民へ社会還元し、「漕ぐ」乗り物で遊びながら健康になってもらうことです。遊園地に関しても、「漕ぐ」をテーマにしたアトラクションが多くあります。