自転車トラック競技とモータースポーツの共通項

誰が一番速いか決めようぜ

東京オートサロン2018

D1グランプリ出場マシンのデモ走行

さて、速さ・魅せるレース、という点で、自転車トラック競技とモータースポーツは根本が通じるのではないか。

元は移動を目的とした乗り物で、カーボンやアルミを使用し、パフォーマンス性能を追求する。「じゃあコレに乗って誰が一番速いか決めようぜ!」車も自転車もそうやってレースが始まったんじゃなかろうか。知らないけど、きっとそう!

その姿、猛獣の如し

東京オートサロン2018の屋外イベントでは、世界的に有名なラリードライバーのケン・ブロック、そしてドリフト競技であるD1グランプリのデモランが行われていた。

東京オートサロン2018

ケン・ブロックのデモラン

耳をつんざく爆音、白煙を巻き上げながら横向きにかっ飛んでいくその姿は、会場へ詰めかけた多くの観客の心を魅了した。ピットエリアに佇むマシン達が猛獣のごとくコースへ飛び出していく姿を眺めていて「トラック競技のスプリントと似ているなぁ」と感じた。

とてつもないパワーを秘めたことを隠そうとしないレーシングカーは、トラック競技選手の肉体だ。筋骨隆々、静止状態であっても直感的に「あー絶対に勝てない」とバンザイして降参したくなる圧倒的な存在。

アクセルペダルが蹴り込まれると、爆発音とタイヤスモークを置き去りに視界から消え去る。トラック競技のスプリントで爆発音は起きないが、世界最高峰の選手がスプリントへ入る瞬間は、脳内に「ドン!」みたいな効果音が響き渡る気がするのを思い出した。

早坂秀悟(JPCU)

早坂秀悟(JPCU)

超越した存在への憧れ