「多岐に渡る可能性」レース参加・合宿・サイクルツーリズム
このサイクルバスの特徴は、「自転車をそのまま積める」ことと、電車ではなく「バスである」こと。
車両に「自転車をそのまま積める」ため、分解したパーツ同士が接触し傷が付く心配や、組立時のセッティングの手間などを解消できる。レースで使用する本格的な自転車を心置きなく積み込み、ライダー自身も乗車できるため、レース会場までの長距離移動や合宿などのシーンで活躍しそうだ。
そして電車ではなく「バスである」ため、道路がある場所にはどこへでも好きなタイミングで移動できる。交通量の多い区間や長く急な登り坂、または観光地と観光地の間のみバスで移動し、好きなポイントでのみ自転車に乗ることも可能。長距離をサイクリングする際の「サポート車」としてもサイクルバスは頼れる存在。のびのびサイクリングを楽しむことができ、サイクルツーリズムにも活用できる。
導入・増便しやすい「3WAY」仕様
和光観光バスが手掛ける「サイクルバス」のもう1つの特徴は、「3WAY」仕様であること。
実はこの「サイクルバス」は、車椅子利用者が車椅子ごと乗車できるバスを”改造”したもの。”改造”とはいっても、自転車積載器具は全て取り外し可能で、車椅子積載器具に取り替え可能。さらにその両方を取り外し、一般座席を取り付けることも簡単にできる。
あえて自転車専用のバスにするのではなく、「3WAY」の機能を維持することで、汎用性が広がり増便も少ないコストで可能になる。ニーズの高まりにも対応できるのが「サイクルバス」の強みだ。
「増加するサイクリストのニーズに応えたい」
『2024ジャパントラックカップ』が開催される伊豆ベロドロームにて、初の展示が行われた「サイクルバス」。和光観光バスの担当者へ出展のきっかけや今後の展望などについて話を聞いた。
和光観光バス 森口親広さん
サイクリストの人口と、サイクリング人気の増加を昨今感じていました。健康にも良いサイクリングシーンの成長とそのニーズに応えたいと思い、この「サイクルバス」をつくりました。
先月の4月に部品が揃ったばかりで、導入実績はまだありません。なので『2024ジャパントラックカップ』のような本格的な選手から自転車ファンの方々が集まる場へ出展させていただき、活用例などの具体的な意見もお客様自身に伺いたいと考えています。
バスならではの機動力を活かし、サイクリストの様々なニーズに応えていきたいです。
和光観光バス公式HP
http://wakokanko.com/
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