久留米サイクルスポーツセンター

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サイクルスポーツセンター(伊豆)

最後にご紹介するのは静岡県・伊豆の山中にあるサイクルスポーツセンター。他施設と同様におもしろ自転車があるほか、サイクルコースターやふわふわドームなどのアトラクションがあり、子どもから大人まで楽しむことができる。

夏はあわあわになれたり水遊びができたりする広場もあり、大人気。

 

そんなサイクルスポーツセンターは「日本の自転車競技の中心地」とも言える場所である。

ロードレースの全日本選手権が開催されるサーキット、東京2020オリンピックが開催された伊豆MTBコース、同じく東京2020オリンピックのトラック競技開催地であり、トラックのナショナルチーム活動拠点である伊豆ベロドロームも、サイクルスポーツセンターの施設。

梶原悠未 Yumi Kajihara (JPN), Women's Omnium AUGUST 8, 2021 - Cycling : during the Tokyo 2020 Olympic Games at the Izu Velodrome in Shizuoka, Japan. (Photo by Shutaro Mochizuki/AFLO)

また日本唯一の競輪選手養成機関「日本競輪選手養成所」もサイクルスポーツセンターに隣接。「競輪選手」は自転車に親しんだ子どもたちの将来的な進路のひとつであり、また競輪選手として活動する傍ら、オリンピックへの出場を目指す選手たちも存在する。

藤井優希, 第1回記録会, 日本競輪選手養成所, 第125・126回生

そして競輪の収益の一部は社会貢献に活用されており、ロードレースやBMX、MTBなど自転車競技大会への補助も行っている。そのような観点では「競輪選手養成所」も「日本の自転車競技を担う施設」であると言えるだろう。

日本の自転車競技の「心臓」とも言える伊豆の地。おもしろ自転車などのアトラクションを楽しむ傍ら、そういった「プロの世界」を近くで感じられるのも、伊豆のサイクルスポーツセンターの魅力だ。

どうして伊豆に?サイクルスポーツセンターの役割と魅力を探る【前編】

様々な人が楽しめる「自転車」

おもしろ自転車を楽しめるスポット、自転車をレンタルして楽しめるスポットは全国に多数存在する。

この記事では小さなお子さまに楽しんでいただけることに主軸を置いたが、例えば三輪のおもしろ自転車などは転倒の心配がないため、歩行にふらつきがあってあまり運動ができない方にもチャレンジしていただける手頃な運動手段となるだろう。文字通り「子どもから大人まで楽しめる」場所と言って良い。

身近な乗り物である「自転車」を様々な角度から楽しむとともに、日本の自転車競技にも親しんでいただけると幸いだ。