全てをかけて臨んだケイリン

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長い長い旅の終着点

小さな頃にオリンピックをテレビで観て、その舞台に憧れた。高校から本格的に自転車競技を始め、競輪学校に入りプロの道へ。競技で勝つために単身オーストラリア留学をして修行し、東京オリンピック出場のために自身のチームを立上げた。

そして2016年、ブノワ・ベトゥ短距離ヘッドコーチが就任してから伊豆に移り住み、肉体と精神を作り上げてきた。逃げられないところまで追い込まれ、メダルを目指してトレーニングに打ち込んだ。

新田祐大 Yudai Nitta (JPN), Men's Keirin 1st RoundAUGUST 7, 2021 - Cycling : during the Tokyo 2020 Olympic Games at the Izu Velodrome in Shizuoka, Japan. (Photo by Shutaro Mochizuki/AFLO)

世界屈指のスプリンターに成長し、東京の舞台に上がった新田。

しかし、それでもメダルには届かなかった。

「結果が良くても悪くても最後にすると決めていました。『オリンピックという舞台での自分の人生はここまでだったのだな』と。やることはやってきましたが、僕のような結果で終わる人間もいれば、輝く人間もいる……

今後について未だ明確なことは言えません。ただ、自分が成し遂げられなかった姿を見てみたい、後輩たちの成長を近くで見たい、という想いはあります」

もし過去の自分に会えたら

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