オリンピックの走りに見たもの
Q :オリンピックを観て、刺激はありましたか?
はい。やっぱり脇本(雄太)さんや新田さんの走りが刺激になりました。脇本さんのケイリンは、残り2周から逃げ切って最後の200mが9秒台(※編集部注:とんでもないことです)とか当たり前だったじゃないですか。勝てるだけの実力はあったけど、ひとつのミスで7位……
勝てるだけの実力はあったこと、その事実に勇気づけられました。
Q:オリンピックのチームスプリントでは優勝したオランダチームのタイム(41秒369 オリンピック新記録)がとてつもないことになっていましたが……あれって信じられないタイムですよね?
いやぁ、とんでもないタイムですね(笑)
Q:でも、目指すところはそこですもんね。
はい。そこより上にいかなければ優勝はできませんから。でも、まずは今の日本記録、雨谷(一樹)さん・新田さん・深谷さんのタイムを超えることが目標です。
越えなければならない先人
Q:世界選手権での出場予定種目は1kmTTとチームスプリントでしょうか?
はい。予定ではそうです。
Q:チームスプリントは1走とのこと。2走になるのかと思っていたんですが……
世界選は1走で、その後は1走か2走の予定です。
1走も2走もできるようになりたいと思っていましたので、早い段階で実行できるなら良い機会だと思っています。
Q:2走といえば新田祐大選手が不動のメンバーとして居ました。新田選手のタイムは日本記録更新時に12秒4でしたが、小原選手のタイムは?
2020-21シーズンの最後のワールドカップでチームスプリントを走ることになって、雨谷(一樹)さんが1走、僕が2走、松井(宏佑)さんが3走で……あの時の僕のタイムは、12秒9でした。それ以降、本番さながらの計測はまだやっていません。
でも12秒前半くらいで走ること、まずはそこが目標です。
Q:さきほども言葉にしてくれましたが、1走では雨谷一樹選手、2走では新田祐大選手を越えなければならない、ということですね。
はい。来年には同じくらいのタイムを出せるようにならなければいけません。来年で「パリまで残り2年」ですから……そう考えると、すごく短いです。
Q:世界選手権に出場するのは初めてですね。ワクワク感などはありますか?
僕たちはチャレンジャーの立場なわけで、特別な緊張感はありません。自分のベストを出して、それが世界に対してどういうアプローチになるのか、という楽しみはありますね。立ち位置の確認もできます。