道に迷った先が・・・

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「初めて」は今でも特別

2017-18トラックワールドカップ第2戦マンチェスター

Q:自転車選手として、今まで一番嬉しかったのは?

2017年ワールドカップの女子チームパシュートでメダルを獲った瞬間です。

「ベストを尽くそう、日本新記録を出そう」というつもりで挑んだのですが、そこにメダルがついてくるとは思っていませんでした。

Q:その後もメダルを獲ってはいますが・・・

その「初めて」の時が、本当に嬉しかったです。

病名がわかるまでの苦しさ

Q:では、一番苦しかった瞬間は?

大学時代にバセドウ病にかかっていた時があったんです。でも、その病名が分からない期間があって・・・。

トレーニングをしても全く伸びず、ウェイトトレーニングをしても全く筋肉がつかない時期が長くありました。それまでは「自転車に乗って記録が伸びていく」ことに喜びを感じて自転車をやっていたので、「この先このままだったらどうしよう」と・・・自転車の楽しみを全く感じられない状態でした。それを乗り越えるまでが、とても苦しかったです。

Q:どうやってそれを乗り越えたのですか?

まず病院で病名が分かって「全てこの病気のせいだ」と自分自身が思えたこと。そして体が動かせるようになると、今まで停滞状態だったパワーやウェイトトレーニングがまた伸びるようになりました。「記録が伸びる、楽しい」と改めて思えて、乗り越えられました。

Q:病気の状態は、今はどうなのでしょうか?

完治とは言われていないのですが、今は安定し、症状も出なくなっています。大学1年の時なので、今となってはもう過去の話です。

「共感」が魅力

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