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競輪とケイリン、どう違う?

Q:日本の競輪における持ち味と、競技のケイリンにおける持ち味は違いますか?

日本の競輪では積極的に動きますし、スピードも体力も自信があります。「縦だったらなんでもできます」という感じ。

でも競技は、新田祐大さんや脇本雄太さんに比べると、スピードが劣ります。競技の方が考えながら走っていますね。位置取りをはじめ、自分にとって良い流れを持ってこれるように考えています。

決勝, 男子ケイリン, 2020全日本トラック

Q:日本の競輪と競技のケイリンだと、考えることも違うということですね?

競輪はラインで勝つために早めに仕掛けたりしますけど、競技では自分のことしか考えないです。「自分にとって一番有利な展開に持っていこう」としか考えないことが違いでしょうか。

日本の競輪は脚力で勝とうとしますが、競技のケイリンは「流れを持ってこさせよう」と意識します。

切込隊長で行きます!

Q:チーム楽天Kドリームスに加入となります。これまでにチームに入る話はあったんでしょうか?

特にありませんでした。HPCJCで活動していましたし、チームに入ることで自分を変える必要性も感じていませんでした。例えばDream Seekerはチームを通じて社会貢献をしていこう、視野を広げて行こう・・・という意識がありますけど、僕はそういうタイプではありません。人それぞれですよね。

Q:チームに加入して、選手としてはどのようなことが変わりますか?

特に変わらないです。チームの移動とかでもないですし、所属がつくというだけです。

でも、せっかくこうやって新チームのメンバーとして呼んでもらえたので、先陣切ってぶっ込んでいきたいなと思います。切込隊長で行きます!

今後の目標

Q:ネーションズカップなどが予定されています。まずは何を目標としますか?

「何かしらの種目でメダルを獲ること」です。一昨年のワールドカップでは銅メダルだったので、それ以上の色が良いですね。

Q:日本の競輪における2021年の目標を聞かせてください。

ナショナルチームにいるので、競輪にたくさん参加できるわけではありません。賞金ランキングに食い込むのも難しいかと思います。GⅠでの優勝がKEIRINグランプリへの近道ですが、まずはそのような大きなレースで決勝に上がることが目標です。

日本の競輪で存在感を増してきた松井宏佑。その勢いのままに日本の競輪、そして競技での新たな飛躍を期待したい。