絶対女王フォーゲルへの勝算は?

女子ケイリン1回戦

2017-18トラックワールドカップ3戦でフォーゲルと対戦

2017-18トラックワールドカップで、クリスティーナ・フォーゲルと一緒に走った感触として「ココまで行ったら彼女に追いつける」みたいな手応えはありましたか?

やっぱり彼女も色々経験してきてる訳ですから、私も段階をちゃんと踏まないといけないですね。けど正直なところ東京オリンピックまでには間に合うかもな、とも思ってます。

Woman Keirin

クリスティーナ・フォーゲル

とりあえず一番の課題、ダッシュを大得意じゃないけど得意にしていって、持久力をもっと伸ばしていけば、いい勝負が出来るんじゃないかって思います。もちろん彼女も持久力があると思うんですけど、レースを見ていて彼女のつっぱり先行を自分が上から叩けるチャンスもあると思います。

ブノワコーチと一緒にメダルを獲りたい

最初は「なんだこの練習?」

グットスポーツに出演された時「ブノワコーチと一緒に金メダルを獲りたい」という様なことを言っていましたが、そこまでブノワコーチを信用できる理由は?

https://youtu.be/G7WwPJOHnCM

最初の練習に参加した時「なんだこの練習?こんなので大丈夫?」と疑問は持ってました。でも「とりあえず6ヶ月間我慢しなさい」と最初にブノワコーチからも言われていて、6ヶ月経ってみたら本当に変わってたし、アメリカの大会で優勝できたり、体型も変わりました。もちろんタイムも徐々に伸びているので「この人を信じたら絶対やれる」っていう感情が芽生えてきました。

私の性格上、少しでも疑問を持ってしまうと伸びていかないのですが、この人を信じてやってみようと思えました。

それまでは1日中、当たり前のように120km走るような練習をやっていましたが、今までは一体何だったんだろう?って思うくらい練習量も減りました。でも、(今までやっていたこと)それが今の土台になっているとも思ってます。

やっと追い込めるようになった

女子ケイリン準決勝

でも、ブノワコーチの練習って、かなり追い込み型ですよね。本当にキツイ時に自分を支えているモノとは?

自分的にはやっと追い込めるようになったと感じています。今まではどこかで体力を温存していて、全部追い込めてなかったので。同じメニューをやっていても、グターって倒れ込む事もなくやっていましたが、今はやっと出し切れるようになったので、辛いというよりも、ちょっと成長したなって思います。

もちろん(ブノワコーチの就任前の練習も)キツかったのですけど、今までは全てを出し切れなくて、気持ち悪いの一歩手前までしか出せていませんでした。今は出し切れるようになりましたね。

それはブノワコーチが、小林選手の能力をきちんと把握し、きちんと限界まで追い込んでくれてるということでしょうか?

そうですね、全部ばれています。今日はやる気ないな、今日はやる気あるな、とかすぐ言われます。会った瞬間に言われます。まだ練習始まってないのに「今日のウエイト、優香はまだ眠そうだね。じゃあもうちょっと起きるまでしっかりウォーミングアップしようか」って(笑)

そこまで把握できる程、コミュニケーションを取っているということですよね?

ポーランドのワールドカップ、今シーズンの第1戦で「これからちゃんと話していこう。自分の考えをしっかり俺に伝えて、コミュニケーションを取っていこう。」って言われて、そこからです。

小林優香が見つめるゴール