触る程度のマッサージでも筋肉はほぐれる

では、簡単な質問から。そもそもどんなマッサージを選手たちにしているのでしょうか?

中山さん:アスリートに対してのマッサージというとどんな物を想像しますか?

結構強めの、なんというかツボを押して血流を良くするような、タイ式マッサージのようなものでしょうか?

中山さん:人によって強さなどは異なりますが、基本的に力は入れてないんですよ。

????えっ?そうなんですか?じゃあどんな感じで?

中山さん:まず、摩る(さする)というか、触れる程度の人もいれば、少しだけ圧を加えてやる人もいますし、更に強いのを望む人もいるので、「こうしている」というのは何とも言えないですね。ただ、あまり手が疲れたりすることはありません。人数が多いので、疲れるようなマッサージだとこちらがもたないと思います。またレースの前なのか、レースの後なのかでやること、時間の長さも変わってきますね。一人一人と話し合って、どのような形で行うか決めていく流れです。

ありがとうございます。ちなみに基本的な考え方として、疲労回復の補助というか、回復の一環として行っているという理解で良いでしょうか?

日本ナショナルチーム

ジャージを着る手伝いなど、大会での選手サポート全般を行う

中山さん:そうですね。基本的にはそうです。ですが、やりすぎると筋肉が緩み過ぎることもあるので、次の練習の内容だったり、レースまでの日数を考えたり、いろいろ頭で計算する必要があります。選手の体調、希望、スケジュール、練習の内容など、その時々によって様々な判断が必要になってきます。レース前にはマッサージをやらない人もいますよ。レースに臨むにあたって、ある程度張りというか、筋肉に緊張感を持って走る選手の方が多いですね。レース後に何もなければ、回復させるために筋肉をユルユルの状態までマッサージをしてしまう時もあります。

日本ナショナルチーム

レース後、身体を冷やすのもお手伝い

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