テレビで見た、銀メダル獲得の瞬間

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気になるアフロ

Q:プロの競輪選手として活躍するようになって、街で声をかけられたりはしますか?そのアフロヘアーはだいぶ目立つと思いますが・・・

かけられますね。30代後半〜40代くらいの男性に声をかけられることが多いです。女性は競輪場内でなら声をかけられますけど、街で声をかけられたことはないですね。

以前、自転車で走ってたら車ですれ違う人に「山﨑さん!」って声をかけられて。とっさに「違います」って言ったんですけど・・・

Q:「違います」って言ったんですか(笑)?

はい(笑)

だけど車を停められて「山﨑さんだよね!」って来られたので「は、はい」って・・・やっぱり目立つんだなあと思いました。でも声をかけてもらえるのは嬉しいですよ。あの時は恥ずかしくて「違います」って言っちゃったんですが(笑)

Q:顔が知られるとそういうことも起こってきますよね。でもこれから競輪グランプリだとか、オリンピックを目指していくと、ますます人に知られていくようになるわけですが。

日常は平穏が良いですけど(笑)

自分の結果で注目されたり、応援されたりすることについてはポジティブに捉えてます。結果が出て注目されるのは嬉しいです。

Q:自転車と関係ない友達の中でも、目立つタイプですか?

う〜ん・・・「変なやつ」と思われていると思います。目立つ方ではなかったと思うんですけど。

Q:「変なやつと思われてるな」と思うからには、何か理由があると思いますが・・・

それが自分ではよくわからないんですよね。小学校の時の友達とも会うこともあるんですが、そこで「変なやつ」と言われるんです。でも自分ではよくわからないですね・・・

オリンピックシュミレーションへ参加

山崎賢人, 男子ケイリン1回戦, オリンピックシュミレーション

Q:世界と戦うナショナルチームメンバーが揃ったオリンピックシュミレーション(2020年7月28~8月2日)でしたが、緊張はしました?

緊張感はありましたね。みんななんとなく口数が少なかったですが、そういうピリピリした雰囲気は別に苦ではないです。僕自身、結構入り込んじゃうタイプなので。実際、そうなってしまった場面もありました。

Q:「そうなって『しまった』」という言い方をしていますが、そういう没入感はあまり良くないと捉えているんでしょうか。

過度に入り込むのは良くないと思ってます。もともとバレーボール、チーム競技をやっていましたが、入り込みすぎると周りが戸惑っちゃうんです。それが原因で連携や協力が上手くいかないこともありました。そんな経験があるので、緩やかな「入り込み」が良いかなと思ってます。

Q:どういったイメージでそういった部分のコントロールを?

そうですね、自分の中にバロメーターがあるイメージです。緊張感とか、楽しさとか、体の調子とか。そういうものを数値化して、「緊張しすぎてるから、ちょっと下げよう」といった具合に調整しています。イメージの範疇ですが。

スピードこそが楽しさ

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