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中長距離選手だからこその戦い方

吉川:するかどうかは別ですが、橋本選手が1回やった、すごい早くから先行して・・・というレースが中長距離選手にはできると思うんですよね。そういう、本当の短距離選手には無い持久力を私たちは持っているので、それを活かせたらと思っています。

トラック中長距離/ロードレース選手が競輪選手になった理由/橋本英也インタビュー

橋本英也

窪木:怪我したくないなら先行した方が良いですしね。

新村:中長距離の選手なら、エリミネーションとかで捌きも鍛えられていると思うんですよ。自分たちの能力を競輪に落とし込んで、新しいスタイルでの戦い方を見出していけるかどうかだと思います。それぞれに異なる強みがあるから、今競輪のトップにいる選手たちと同じ戦い方をする必要はないのかな、と個人的には思っています。

吉川:クレイグコーチ(※中長距離ナショナルチームヘッドコーチ)から送られてくるみんなの練習メニュー内容は『JIK(競輪選手養成所の略称)』になっています?(※通常、ナショナルチームの練習メニューはコーチから送られて来ます)

新村&窪木:うん。

吉川:じゃあ私たち、当分中長距離のトレーニングとは離れるんですね・・・

新村:寂しそうですね(笑)

吉川:3月中旬から皆に会ってないし・・・

周りからの反応は?

Q:「職業:競輪選手 兼 中長距離選手」となりますが、ロード仲間からの反応はどうでしたか?ポジティブな反応でしたか?

吉川:私の周りは皆ポジティブな反応でしたね。競輪選手になる事にびっくりはしてましたけど「競輪は合ってるよね」って。むしろ「何で今まで行かなかったんだ」って言われました。

Q:新村選手はどうでしょう。以前橋本選手が「僕より新村の方が競輪に向いてる、S級も多分いける」と話していました。

新村:そのつもりでいたんですけど・・・儚くも、その自信は先日の競輪選手との合同練習で失ってしまいました(笑)自分の周りからの反応は、ポジティブとネガティブ半々くらいでしたね。選手からは「やっぱり行くんだ、向いてるよね」と言われることが多かったんですが、ファンの方は「競輪行っちゃうんだ、寂しいな」とか「もうロードでは見れないんだ」と思ってしまう人が多くて。
自分が「ロードや競技も続けていくつもりだ」という話を出来ていなかったので、誤解させてしまった部分もあります。そういう点でのネガティブ反応はありましたね。

窪木:僕もポジティブな反応が多かったですね。驚かれる事もあまり無かったです。

吉川:えっ、驚きましたよ。

新村:窪木さんそんな話1回もしたことなかったじゃないですか。

窪木:受かってから言おうと思ってたんですよ。

吉川:「窪木さん競輪受験するらしいよ」って話は聞いてたんですよ。でも私たちの受験時に窪木さんが居なかったから、来年なのかなって。それがいきなり『窪木一茂、競輪選手養成所に特別試験で合格』って記事がバーンって出て「えっ????」ってなりました(笑)

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窪木:競技生活が15年目になるんですけど、ここ数年は毎年そういう事を言われていたんですよ。そういうのもあったから、皆は驚いていないと思ってました。

短距離・中長距離の垣根を越える

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