自転車競技選手が競輪選手になるメリット・デメリット/橋本英也インタビュー

トラック中長距離/ロードレース選手が競輪選手になった理由/橋本英也インタビュー

橋本英也

日本競輪選手養成所の119・120回生として自転車トラック競技中長距離ナショナルメンバーから、窪木一茂吉川美穂新村穣が合格。中長距離から競輪選手としてのキャリアを歩み始める選手が増えつつある。

ブリヂストン窪木一茂、競輪選手へ・特別試験で養成所に合格

その先駆者でもある橋本英也に、オンラインインタビューを実施。昨今の中長距離と競輪のダブルキャリアの道を選んだ異端児に、何故今になって中長距離の選手たちが競輪に向かっているのか、その理由を尋ねた。

僕が競輪選手になった理由

橋本英也

動機は大きく分けて2つです。1つは「日本にしかない競輪のカルチャーを体験したい」。もう1つは「競輪で稼いだお金を活動の基盤にしたい」、この2つです。

海外で自転車競技の活動をしていく中で、日本人として自転車に乗っていると「日本の伝統的な競輪選手なのか?」と聞かれることがよくありました。確かに聞かれてみて思ったのですが、世界中いろんな国に生まれる可能性のある中で、競輪のある日本に生まれたことってすごくラッキーだと感じました。それで競輪のカルチャーを経験したいと思って、競輪選手になりました。これが1番の動機です。

橋本英也

2つ目の動機として、他国の自転車競技者と比べて「お金が稼げる」という点がありました。もりろんロードのワールドツアーレース等で活躍するような選手であれば大金も稼げますが、それはほんの一部の選手たちです。欧州でそれ以外のレースに出たとしてもレースの賞金は少ない。そこから「どう食べていくか」を考えた時、長時間かかるし、わずかな賞金しか稼ぐことの出来ないロードレースと、一瞬の駆け引きで決まり、短時間でたくさん稼げる競輪とを比較して、競輪に入った方が良いんじゃないかと思いました。競輪は完全歩合制で収入にすごく波があるのですが、走れる若いうちに稼ぎたいというのもあります。

スポーツ選手って、稼がなければいけないと思っています。

稼げていないと、他の人たちの目標にならないと思うんですよね。ただ「そのスポーツが好きだから」でやっているだけでなく、収入面でも同じ年頃の人より稼げることで、よりスポーツ選手として魅力的に映ると思います。

仲間にも勧める競輪選手の道

2019 Track Cycling World Championships Pruszków, Poland

Q:トラックのナショナルチーム中長距離選手として、これまで周りの他の選手におすすめとかはしていたんですか?

常に言ってます。「競輪選手は素晴らしい職業だ」って。好きな自転車のレースをして、それで賞金をもらえるっていうのは本当に恵まれていると思います。

Q:橋本選手から最も影響受けた選手って誰なんでしょう?

新村と窪木さんじゃないですかね、男子で今回競輪選手養成所に入った2人です。新村はマディソンを一緒に走ったりと同じ活動をすることが多いですし。新村は僕より競輪の素質があると思います。一発がすごく強くて、1kmタイムトライアルが走れますし、本当に競輪に向いてると思います。

Men Madison / ASIAN TRACK CHAMPIONSHIPS 2020

窪木さんに関してはレースの時に一緒の部屋になることが多くて、そこで競輪のことを聞かれて話したりしました。あとは窪木さん特有のハングリー精神。ロードだけではなく、種目を変えてトラックでも様々な選手と戦いたいのかなと僕は分析してます。

ダブルキャリアのメリット・デメリット

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