厳しい養成所生活

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三者三様の目標

Q:では、競輪選手になってからの目標は?

吉川:やっぱりガールズグランプリですよね。そこに出場し、勝つことが競輪選手としての最大の目標だと思います。
鈴木奈央選手、小林優香選手、太田りゆ選手たちと一緒に練習する機会もあり、競輪の映像も見るんです。それで「そんなに簡単な世界じゃない」ということはよくわかっていますが、1日でも早くトップの選手たちと競い合えるようになりたいです。

新村:競輪選手としての目標は、高い目標じゃないかも知れませんが「S級選手になってグレードレースに出ること」です。先日、川崎競輪場で郡司浩平選手たちと一緒に練習をさせてもらいましたが、もう全然レベルが違うんですよ。

窪木:どれくらい?

新村:本当に違いますよ!マジで「ここで行く!?」みたいなとこで休み無くスパーンって行きますよ!

窪木:(車間を)詰めれた?

新村:いや、距離を保つことしかできなかったです。

吉川:寺崎(浩平)選手とかもすごいもんねえ。

新村:そうです・・・寺崎選手とか短距離の人たちは、パフォーマンス的にもトラック競技と競輪の壁を壊してくれていると思うんですが「中長距離の自分たちが壁を壊せるのか?」というのは、まだまだ自信がない所です。
だからこそS級選手になったり、地元記念で応援してもらうことで「中長距離選手は世界でも活躍できるし、日本の競輪でも活躍できる」という事を見出してもらえたら、大成功と思っています。

窪木:自分は競輪を通じ、自分自身を世界へ通用するレーサーに仕上げていきたいと思ってます。東京オリンピックの日本代表へ選ばれても選ばれなくても、準備だけは怠りたくないし、その先のパリ オリンピックも視野に入れて頑張っていきたいです。

Q:先日のインタビューで、橋本選手は「競輪選手であっても、拠り所は中長距離」と言っていました。皆さんはどうですか?窪木選手は先ほどの説明からも察していますが・・・

吉川:私は中長距離で、パリ オリンピックを目指したいと思っています。

新村:自分も同じ気持ちですね。

【後編へ続く】

【後編】中長距離だから出来る競輪の戦い方とは?窪木一茂/吉川美穂/新村穣3選手へ入所直前インタビュー【お元気ですかナショナルチーム】