大会最初の山岳ステージ、入れ替わるマイヨ・ジョーヌ

第6ステージは今大会初の山岳ステージ。スタート直後から1級山岳に向けて上り始め、その後も選手たちを痛めつけるかのような山岳コースが続いた。スタートから17kmほどで山岳賞争いを行う14人の逃げ集団が形成され、この逃げ集団の中からステージ優勝者が現れることになった。

レースは前日も逃げ続けた山岳賞ジャージを着るティム・ウェレンス(ロット・ソウダル)が山岳賞を守る為にリードを広げながらレースが動いていく。

フィニッシュ直前は平均勾配20%、最大24%の未舗装路の激坂が待ち構え、ジュリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード)との一騎打ちを制したディラン・トゥーンス(バーレーン・メリダ)がツールで初のステージ優勝を飾った。

総合勢の争いではフランス期待のロマン・バルデ(AG2R・ラ・モンディアル)がフィニッシュ前の激坂で大きく遅れ、前大会の覇者、ゲラント・トーマス(チーム・イネオス)がアラフィリップを躱してフィニッシュ。ステージ2位のチッコーネがマイヨ・ジョーヌ及び新人賞ジャージを獲得した。

※総合勢…個人総合優勝を狙う選手たちのこと。毎ステージの優勝よりも、期間中に最も少ないタイムでレースを走り、最終的に王者の証、黄色のマイヨ・ジョーヌを着ることを目標としている
※新人賞…25歳以下の選手(1994年1月1日生まれ以降)の中で、個人総合トップの選手に与えられる。

ツールドフランス

マイヨ・ジョーヌを獲得したジュリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード)
参考:LeTour

第7ステージはスプリンターにとって、山岳地帯に入る前の気休めステージ。エーススプリンターとして挑み第1ステージの落車で開幕戦優勝を逃したディラン・フルーネウェーヘン(チーム・ユンボビスマ)が優勝。マイヨ・ジョーヌは前日に引き続きチッコーネ(トレック・セガフレード)が着用し続けた。

動く総合、激しさ増すステージ争い