まずはW杯の金
大きなことを言うが実は足元をきちんと見据えることも出来る。一歩一歩、一勝一勝の積み重ねの先に夢を叶えるための道標があることは分かっている。
新田:今シーズンの目標は、まずはW杯の金メダルです。その先に世界選手権があると思っています。W杯ではまだ金を獲っていないので。
あとはスプリントでオリンピックの出場枠獲得に貢献したいですね。正直スプリントは走り方も分からないし、楽しいとも中々思えません。でも自分の中での幅を広げたいということ、自分や他の選手がオリンピックに出られる可能性を少しでも高めたいと思っています。
開拓者としての歩みを進める新田祐大。東京オリンピックの先にある未来とは?
新田:競輪に対して恩返しがしたいですね。競争を走ってファンの方たちに、新田祐大がオリンピックを目指していたことが良かったなと思えるような、今挑戦していることが競輪に繋がったなと思ってもらえれば良いと思っています。あとは競輪に関係なく全てのアスリートの人たちに、オリンピックに出ることで全く別の世界が開けることを伝えられる人になりたいです。オリンピアンになることで、個人では繋がることがないであろう人たちと繋がれるんです。出たらどうなるのか?それを皆が理解できるような活動をしていきたいと思っています。周りがオリンピアンをどう受け止めてくれるか、ということですね。
メダルを獲っても獲らなくてもオリンピアンになるということがどういうことなのかを伝えたいですね。
競輪界のスターは挑み続け、自ら、そして続く者たちのために道を切り開いていく。新田祐大の夢物語、その物語の中心となるのは東京オリンピックで間違いないだろう。残すは1年。夢追い人(dream SEEKER)の挑戦は続く。