不死鳥スプリンター シュテファン・ボティシャー 復活したドイツの至宝、再び頂点へ

苦難の時期

Q:その後、自身のキャリアにおいて大変な時期がやって来ましたよね

2014年にはスプリントで世界チャンピオンになれたし、それまでは上手く事が進んでいたんだけどね。落車や、何か怪我したわけではないんだけど、とても大変な時期だったよ。

2014年の10月から膝に原因不明の炎症問題を抱え始め、トレーニングもまともに出来なくなって・・・・。2015年の世界選手権のあとに少し休み、日本の競輪で走ったけど、状態は一向に良くならなかったんだ。日本に居た時はもっと走りたかったけど、調子が良くなくて思った程走れなかった。

2016年のリオ五輪に向けてチームスプリントの第3走を目指していたけど、何を試しても膝の調子が良くならなかった。膝の問題を認識してからとてもたくさんの医者を訪ね、何が問題なのかを探り当てようとしたけど、全く原因はわからなかったんだ。

最後の最後にとても良い医者が見つかり、原因がわかってリハビリが始まったってわけさ。手術はせず、炎症を取り除くために足に負担をかけることなくリハビリを開始し、トレーニング方法を変え、少しずつ自分の体と相談しながらここまで来たよ。

リハビリには1年掛かってやっと元の状態に戻れたから、今は大好きな自転車に乗ることができるのがとても嬉しいね。

Q:周囲は、その時どの様な反応でしたか?

周りでは「もうボティシャーはサイクリストとしての人生は終わった」とか「もう戻ってこれない」とか思われていたことは辛かったけど、一生懸命努力してここまで戻って来たんだ。

中には復帰は信じられないとか言う人もいたよ。人生には山あり谷ありで、自転車から離れている期間はとても辛かったけど、この問題に対応したことが今後の人生にも活きてくると思ってる。

何が起ころうとも、起きた出来事を受け止めるしかないし、どうにかして問題を乗り越えるしかないんだよね。

膝に痛みを抱えてからは、自転車へ乗る度に痛みがあり、楽しめなくなっていたんだ。だから、怪我が完治して普通に乗れるようになった時は、トレーニングから来る身体の痛みとか、苦しさとかも含めて全てハッピーだと感じていたよ。

リハビリの間、地元やナショナルチームのコーチが僕のことを信じてサポートしてくれたし、僕は警察官だからアスリートへ対する保障でさまざまなサポートを受けることができた。周りのサポートがあったからこそ、去年トップレベルの戦いにまで自分を高めることが出来たから、本当に全てに感謝してるよ。

警察官としての顔

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