生い立ち〜ジュニア時代

Q:自転車に乗り始めたきっかけを教えてください

物心ついた時からマウンテンバイクとかに乗っていたけど、本格的に自転車に乗り始めたのは8歳の時。父の友達が当時3,500人くらいしかいない小さな村のクラブチームに所属していて、僕にロードバイクへ乗ってみるかと聞いてきたんだ。

試してみたら、いつもの自転車より速くて、とっても好きになったよ。

それから父の友人とトレーニングをするようになり、レースに出て・・・そんな感じだね。最初のレースでは、いきなり落車したよ(笑)とても残念なスタートだったのは覚えてる。でも2回目のレースでは3位になったし、自転車に乗ることが楽しかったよ。

トラック競技へ集中し始めたのは16歳の時かな。その前にも中長距離の選手としてトラックでは走っていたけど、16の時にスプリンターになると決めたんだ。

Q:それは何故でしょう?

そもそもドイツでは15歳まで競技を絞らないんだ。全部やる。ロードもトラックも、長距離から短距離までね。まあ短距離はあまり数が多くないかな。でもロードで登り坂があるとどうしてもポジションを落としてしまうし、結果も良くなかった。あのままロードを続けていたら、20歳の前に自転車競技から離れていたかもね。

だから、当時の自分に残された選択肢はスプリンターになることだったんだ。

Men's Sprint Qualifying / 2019 Track Cycling World Championships Pruszków, Poland

スプリンターなることに集中し始めたらナショナルチームに選ばれて、トレーニングキャンプに行き、どんどん速いスピードで走れるようになって、そしたら更に自転車に乗っていることが楽しくなって、スプリンターとしての自分が好きになっていったんだ。

まぁ速く走るのが好きだったってことさ(笑)

それでジュニアの世界選手権のスプリントで銀メダルを2回獲って・・・・・・その2回とも、決勝の相手は(マシュー・)グレーツァーなんだけど(笑)

エリートに上がってからはグレーツァーをやっつけてやったよ(笑)

そうそう、サム・ウェブスターも同級生さ。

ジュニアでは負けていた相手にエリートになってから勝ったんだけど、彼らとは長いことライバル関係なんだ。

苦難の時期