10歳ですでに国内選手権優勝

Q:お父さんと一緒にレース会場へ行ってたのは何歳位の話なの?

自転車に乗り始めたのは9歳の時、クリテリウムから始まったんだよね。毎週のようにレースの出て、同じ位の年の子供たちと競争していたんだ。地元のクラブに所属して、週に1回は練習があったね。地元にはトレーニングサーキットがあって・・・、結構人数もいたなあ。カテゴリー別に分かれていたよ。

オランダでは自転車レースのライセンスが8歳から取れて、ライセンスを取得するとクリテリウムに出場できるんだ。一番低いのは8歳。カテゴリー1と呼ばれて、その上の8~9歳がカテゴリー2、9~10歳がカテゴリー3と数字が上がっていって、カテゴリー7が一番上かな?14歳とかそれ位だね。15歳になるとU-17カテゴリーになって、ジュニア、エリートと進んで行くんだよね。僕がレースに出たのはカテゴリー3からになるね。

Q:もうその頃から勝ちまくってたの?

僕はスプリンターだからね。オランダのレースは平坦路だからスプリンターに有利なんだよ。クライマーの脚質だったらオランダで自転車のキャリアを始めるのは残念だよね(笑)。たぶんクライマーの脚質を持った選手もいると思うけど、みんなクリテリウムから始まるから、勝てずに辞めていっちゃうんだよ。だからオランダにスプリンターが多い理由が分かるでしょ(笑)?

Q:言われてみればそういう土壌ですね。最も若い時の結果で覚えているのは?

10歳の時にロードのカテゴリー別オランダ国内選手権で優勝したことだね。

Q:わおっ。凄いですね。単純に聞きたいんだけど、自転車を始めた理由は?

兄(ヤン・ボス=1998年、2002年のスピードスケートのオリンピックメダリスト。2004年には弟のテオと共にアテネオリンピックの自転車トラック競技のチームスプリントに出場。日本チームに敗れた)が自転車に乗っていたからだね。冬はスピードスケート、夏は自転車、そんなサイクルでスポーツをやっていて、僕も兄と同じようになったんだ。

かけがえのない兄の存在