『世界選手権トラック2023 グラスゴー大会』が8月9日に終幕した。この大会で2年連続でスクラッチ銀メダルを獲得したのは窪木一茂。

同大会でメダルを獲得した今村駿介・中野慎詞を交えたエピソード、思うような結果にならなかったマディソン、そしてこれからに向けた野心など……世界選手権を軸に、さまざまな話を聞く。「僕と関わればメダルが獲れる」そのBehind the sceneをお伝えします。

「悔しい!」窪木一茂が2年連続で銀メダル獲得 男子スクラッチ/2023世界選手権・グラスゴー大会

お祝いはすかさずお願いします

Q:2年連続の銀メダル、おめでとうございます。

ありがとうございます。実は出場できるかどうか直前まで未定だった中での、銀メダルでした。イギリス入りしてから出場が確定したんです。

Q:出られると決まった時は嬉しかったですか?

出られないだろうなと思って落ち込んでいて、決まった時も「ああそっか」という感じでした。メインディッシュ(オリンピック種目)でもないし……メダルに関しても「獲れたら良いな」くらいでした。

Q:とはいえ、大会序盤にチームを勢いづけるメダル獲得だったかと思います。

※男子スクラッチは大会初日の8月3日に実施

それはあったと思います。でも、メダルを獲ってもチームメイトからの連絡は全然なかったんです(笑)

窪木一茂, KUBOKI Kazushige, JPN, 男子スクラッチ, MEN Elite Scratch Race, 2023世界選手権トラック グラスゴー, 2023 UCI CYCLING WORLD CHAMPIONSHIPS TRACK Glasgow, Great Britain

Q:それ、わざとやられてたのでは(笑)?

それか、「はいはい、当たり前当たり前」みたいな感じだったのかも。表彰式の前にも「誰からもLINE入ってないんだけど」ってぼやいたのですが、ホテルに帰っても特に出迎えもなくて。

部屋が5階の1番奥で、廊下を歩きながら「みんなありがと〜!銀メダル獲れたよ〜!応援ありがと〜!」とかひとりで騒ぎながら行きました。さて部屋に入るか、となったところでみんなガシャガシャとドアを開けて「おめでとうございま〜す!」って言ってくれました。「LINE入れてよー!」って思いましたけどね(笑)

Q:窪木選手的には、大会会場で直接会えるような人からもLINEは欲しいですか?

もらえると嬉しいですよ!今回は日本からのほとんどLINEもなくて……

Q:とはいえ、ゼロではないですよね?

はい。チームブリヂストンサイクリングのメンバーは送ってくれたりしますし、あとは福島(地元)の、もう自転車を引退した同級生や、大学の同期のLINEグループとか……そういうところは賑わいますね。SNSのDMは数件ってところでした。

(マディソンの相棒でもある)今村(駿介)は、部屋で「おめでとうございます!」って言ってくれました。「いいリアクションだなぁ。まあそういうのが欲しいんだよね」と思いました(笑)

その少し後に、(中野)慎詞も部屋に来てくれたんです。「おめでとうございます窪木さん!メダル見せてください!うわすげえ、拝ませてください!」みたいな……差し入れにゼリーもくれて、遅い時間なのに律儀なやつだなと思いました。

慎詞の律儀さが運を掴んだ

1/3 Page