タレント発掘事業で才能が開花

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サッカーきょうだいの中で育った

Q:ここからはパーソナルな質問です。好きな食べ物はなんですか?

お母さんの唐揚げです!それからフルーツとか、甘いものが大好きです。

Q:今はお母様から離れて伊豆で生活しているわけですが、寂しくはないですか?

高校から寮生活だったんです。だから親元を離れてからは長いです。

Q:家族の中でスポーツをされている人はいますか?

3人きょうだいで、3人ともサッカーをしていました。兄は高校を卒業して海上保安官の学校に行っています。弟は今度高校生になりますが、サッカーの強い高校に行くようなので、そこで結果を出せれば……という感じですね。

Q:スポーツ一家ですねぇ。

どうなんだろう……兄がやってることでみんなサッカーを始めましたけど。

Q:今もサッカーに未練はあったりしますか?

たまにはやりたいな、と思います。でも今の1番は自転車です。

Q:憧れの選手として梶原選手を挙げていただきましたが、他に世界の選手などで憧れの選手はいますか?

う〜ん……ずっと梶原選手ですね。「すご!」と思って、ずっと見ていました。自転車を始めたころ……なので2年前くらいですね。梶原選手が世界チャンピオンになった時くらいからです。

小さい時から負けず嫌い

一昨年(2021)のロードのジュニア世界選手権にも行く予定だったのですが、渡航禁止になって行くことができませんでした。その時の優勝者と去年(2022)の優勝者は同じ選手(ゾーイ・バックステッド:イギリス)。彼女が強いことはよく知っていたのですが、強すぎてレベルが違って、「絶対逃げるからこの人(に付いていくの)はやめておけ」と言われてたんですよね。今回の世界選手権を走ってみて「いつか絶対勝ちたい」と思った相手でした。

Q:その負けず嫌いは、小さい時からずっとですか?

そうです。小さい頃は男女での体力差もあまりなかったので、男子にも喰らいついていっていましたね。ランニングとかも「絶対に負けない!」って、お兄ちゃんにも負けたくなくて。

Q:負けたら泣いちゃう子でした?

泣かないです。「次は絶対勝ってやる!」って(笑)

Q:では、これまで自転車競技で泣いたことはありますか?

ないです。でもサッカー時代、九州大会では泣きました。

2023年、エリートの世界に足を踏み入れる

高校3年間をコロナ禍の中で過ごした18歳

Q:最終的な目標は「オリンピックで金メダル」とのことですが、これはトラックでもロードでもどちらでも良いでしょうか?

う〜ん、でも、トラックで獲りたいと思っています。世界選手権のオムニアムで全然走れなかったことが悔しかったし、今はトラックの練習の方が多いし、その中で「楽しい」と感じることが増えました。

Q:中長距離種目は色々ありますが、好きな種目や得意な種目はありますか?

好きなのはレース系です。オムニアムなどです……だけど、まだ経験が少なすぎます。アジア選手権の時はルールの把握もギリギリの状態だったし、世界選手権ではボロボロでした。世界選手権ではチームパシュートが終わってすぐ(単独種目としての)エリミネーションだったのですが、集団での走りが難しすぎて、ずっと後ろで走ってしまいました。1回目でエリミネートされるくらいのピンチでした。

Q:チームパシュートはどうですか?

難しいけれど、綺麗に走れた時は気持ち良いし楽しいです。スタートが下手なので4走です……

Q:パリオリンピックを狙う気持ちはありますか?それとも狙うのはその先?

今年(2023年)から出場枠獲得のためのUCIポイント稼ぎが始まるので、チームパシュートを頑張りたいと思っています。出られるとしたら出たいですね。

Q:もし出られるとしたら、2024年の8月は何歳でしょう?

8月なら誕生日前なので、19歳です。

Q:2023年はネーションズカップなどにも出場していきますね。エリートクラスで戦うことには不安や楽しみはありますか?

楽しみだけど、力の差がすごくあると思います。この間の世界選手権での自分の走りが下手すぎたので、不安は大きいです。でも、やっぱり楽しむことが一番なので、楽しみたいと思っています!

期待のルーキーは果たしてどのように成長を遂げていくのか。

エリートクラスの初戦は2023年2月23日からのネーションズカップ、ジャカルタ大会となる。

【インタビュー】「『やらない自分』が無理すぎる」、ストイックな池田瑞紀がエリートカテゴリへ