きっかけはマウンテンバイク

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海外経験・ハプニング経験豊富です

Q:最初に海外のレースに出たのはいつでしょう?

高3のスイス・フランス遠征だったと思います。

Q:海外経験が多いと思いますが、語学の方は?

フランス語は独学で勉強して、ホームステイもして、という感じです。一度オンラインのフランス語講座に参加した時に「ここまで独学でやったのか」と褒めてもらいました、というくらいですね。

日常会話は問題ないのですが、レース中に使われる単語ってホームステイで学べるようなものじゃないんですよね。だからその辺は、ちょっと大変でした。調べても出てこないものなので……

Q:これまでの海外生活の中で印象的な経験はありますか?

いろいろありますよ!盗難とか、ロストバゲージとか……

カメルーンのレースの前にロストバゲージして、自転車が届かなくて。でも足がむくんでキツかったので、何故か現地の踊りを見ながら街のスポーツジムみたいなところで自転車に乗っていました(笑)

レースまでには自転車が届いたので良かったです。

Q:年によるとも思いますけど、これまで1年の何割くらいが海外だったんですか?

半分くらいですね。一昨年は10ヶ月くらいフランスにいました。

コロナ禍のフランスで引きこもり

Q:「引きこもりしてた時期がある」と伺ったんですが……

フランスにホームステイしてた時期に新型コロナの流行が始まってしまったんです。普通にフランス生活を送るつもりだったのに、ロックダウンになってしまって。

自分としては大丈夫なつもりだったんですが、ずっとYouTubeで日本語を流していたり……寂しさもあったのかな、と思います(笑)

色々頭がごちゃごちゃしてパンクしそうになって、気持ちが落ちてしまっていましたね。

思うように活動ができなくて、家でローラーに乗るばかりでした。

日本に戻ってきて「自転車競技はもう辞めようかな」と思った時期もありました。でもブリヂストンさんが拾ってくれたというか。どうせならブリヂストンでオリンピックを目指して、あわよくばナショナルチームにも入ろう、という気持ちになれました。

Q:「自転車競技を辞めようかと思った」について詳しく教えてください。

2020年10月くらいのことで、今思うと「一時の気の迷い」ではあるんですが、吹っ切れちゃった感があったんですね。「もういいや!」みたいな。

それまでフランスにいて、コロナ禍もあって気持ちが落ちてしまっていて、でも「日本に戻ってちょっと休んだらまた乗る気になるだろ!」と思ったのに、全然そうならなかったんです。「一旦全部忘れよう!」っていろいろ気晴らしをしていました。

2021年に入ってすぐにEQADSの浅田監督や他の人たちと話して「トラックをやってみよう」となったんですよね。でもまたそこからメンタルが落ちちゃって……8月くらいまでまったく乗らなくて、そのあとブリヂストンさんからお話をもらった流れです。

Q:そうなると、激動の2021年だったんですね。

でも楽ではありました。全然考えずに過ごしてアルバイトとかしてました(笑)

Q:アルバイトは何をしていたんですか?

地元の、ちょっと高級めなスーパーで働いてました。割と新聞とかにも載せてもらっていたので「選手の子でしょ?」って言われたりもしてました。楽しくやっていましたよ。

食事は毎日同じで平気

Q:お休みの日はどのように過ごしていますか?

ゲームをしています。あとは面倒くさがりなので、1週間分のご飯を作り置きして冷凍庫に入れています。作り置きご飯でも全然飽きないタイプです。逆に毎日違うと、安定してない感じがしてちょっと嫌です。

Q:スポーツ選手に向いている性格では(笑)?

でも、スポーツ選手じゃなかったらやっていないと思います(笑)

Q:海外生活の中で、食事面はどうでしたか?

イタリアのご飯は美味しかったですね。「勝てねえな!」って感じでした。オリーブオイルとかレモンとか、そういうものが信じられないくらい美味しかったです。

Q:自転車以外で好きなことは?

ゲームと、釣りが好きです。伊豆に住んでるので、たまに伊豆で釣っています。

チームパシュートでオリンピックを目指す

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