BMXを「食べていける」スポーツにしたい
Q:他にも「スポーツ選手として食べていける」というロールモデルになるようなBMXの選手はいますか?
大会の実行委員長の阪本くんは元選手で北京オリンピックに出場していますが、その際にはスポンサーを獲得して活動していました。その後もプロとして活動し、今はチームを運営しています。なのでこの道の第一人者は彼だったのかなと思います。
Q:阪本さんから始まった系譜が三瓶さん、長迫選手・・・と繋がっている感じでしょうか。
そう思っています。阪本くんの作った道に僕が続いて、それを足がかりにした長迫選手が今、世界でプロとして活動している。この先長迫選手がどんな道に進むのかわかりませんが、他の選手とは異なる観点があると思うので、楽しみにしています。ヤシの木取って暮らすのかもしれませんが・・・・(笑)
地元のある会社に突然訪問して、発芽したヤシの木抜かせて欲しいってお願いして抜かせてもらった☺️🙏🏻 #ココスヤシ pic.twitter.com/Z02WcfjWsE
— Yoshi Nagasako (@YOSHITAKING993) October 23, 2020
ここがスタートライン
今回の大会は、僕らにとっては本当に大きなステップ。これからの発展のスタートラインに立ったと思っています。意味のある大会でした。
Q:大会を終えて「これからもっとこうしたい」とか「ここを改善しなければ」とか、そんな部分も見えてきたのではないかと思います。
「これが基本だ」ということを明確にわかるようにしなければと思っています。スポンサーを獲得し、きちんと装飾をして、業者を雇って、メディアに来てもらって、大会運営スタッフに十分なフィーを払って・・・走る人、観る人、みんなが楽しめるものにしなければいけません。現状はベンチマークがとても低い状態です。それを大幅に上げて「これが基本なんだ」と言えるようにしたいです。そこが今の一番の課題です。
今回参加したキッズは「大会ってこういうものなんだ」と思ってくれたんじゃないでしょうか。これを知ることで世界に行った時に”会場の雰囲気”に物怖じしなくなるとか、様々な点でプラスになると思っています。
BMX連盟は資金面で選手をバックアップできる体勢ではありません。だからこそ「選手がスポンサーを得るための機会」が大事です。
大会があることで選手のモチベーションも上がりますし、スポンサーしてもらう企業さんにもプラスになり、企業からのバックアップを得て海外遠征にも行けて、挑戦を重ねられる。僕は25年、阪本くんは30年程この種目に関わってきて、今回初めて大会運営に携わるチャンスに恵まれました。来年の大会のことを考えて、今からワクワクしています。
参考:キャスポ、GANTRIGGER
※2020年大会のハイライト映像はこちら※
BMXの発展はBMXのみならず自転車競技全てに通ずると理解させてくれたのは、今後のBMXの発展の鍵を握るキーマン・三瓶将廣さん。彼が創出する来年の大会はどうなるのか。更にパワーアップした大会が開催されることに期待したい。