アメリカ・サウスカロライナ州で行われたBMXレーシングの世界選手権。オリンピックイヤーということもあり例年より早い5月に実施された本大会では、日本から9選手がエントリーした。

パリオリンピックの出場枠がかかった大会

今大会では世界タイトルはもちろんのこと、各国パリオリンピック国別出場枠をかけた大会でもあり、日本チームも残された男子1枠の獲得が最大のミッションだった。

日本チームは3月から1ヶ月間本大会会場にて合宿を実施。男子エリートは中井飛馬が自己最高となる準々決勝まで進出し26位に入るも、残念ながら国別出場枠獲得には届かない結果となった。

男子エリート

新たなメンバーにて挑んだ3年間のオリンピックサイクル。昨年7月に開催されたアジア選手権大会にて国別出場枠(大陸枠)を逃した日本チームにとって、本大会が出場枠獲得のラストチャンスであった。日本の他にもカナダ、ブラジル、チリ、デンマークなど、複数の国が今大会での出場枠獲得が懸かっており、残された1枠を争った。

中井飛馬と島田遼がそれぞれ初日の予選を通過し1/8決勝へ進出。
1/8決勝では中井が2位に入り、全体の11位で通過し最終日に望みを繋いだ。
同じく好調だった島田は、第1コーナーにて転倒し敗退となった。

最終日の準々決勝、各国が勝ち上がる中、中井は第1コーナーでのポジション争いにて前方に詰まってしまい失速、追い上げを狙ったが通過圏内の4位に届かず準々決勝敗退となった。同じ組からはカナダとチリが通過し、最終的にはチリが最後の 1 枠を掴み取った(最終国別枠配分は6月11日発表)。

前述通り、今大会がラストチャンスであった日本チームはパリオリンピックの出場枠を逃した。20代前半の現ナショナルチームの選手たちは、次のロス大会へ向けて再始動することとなった。

リザルト

1位 DAUDET Joris フランス
2位 KIMMANN Niek オランダ
3位 ANDRE Sylvain フランス
26位 中井飛馬
50位 島田遼 GAN TRIGGER

26位 中井飛馬コメント

ここ数年怪我が続いてしまい、昨年12月の骨折後、なんとか今大会に向けて調整を続けてきました。
先月のワールドカップから復帰し、今大会はジュニア世界選手権で決勝に残った得意なコースでもあったので、体調面や心理面でも現状のベストな状態で臨みましたが、望んだ結果には届かず率直に悔しいの一言です。

このあとのオフシーズンで気持ちを整理して、次のロス大会に挑戦したいです。日本からのたくさんのサポート、応援ありがとうございました。

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