2023年の王者は男子エリートクラスで初のタイトルとなる増田優一。そして女子のエリートクラスは意外にも、世界で活躍し続けている畠山紗英が国内初のエリートタイトルを獲得した。炎天下の中のレースの模様をお伝えする。
2023全日本自転車競技選手権BMXレーシング
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男子ジュニア決勝 ジャンプセクション
7月2日、大阪堺市の大泉緑地サイクルどろんこ広場で『2023全日本自転車競技選手権BMXレーシング』が実施された。前日の練習日は雨となったため、蒸し暑さが混じっての炎天下の中、1日を通して200走ものレースが行われた。
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水だぜーで盛り上がる会場
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レース前には出場選手のコール+演出
今大会はキッズ、ジュニア、エリート、マスターの各カテゴリーのチャンピオンが決まるため、全国各地から選手が集い、過去最高となる330人超えのエントリーとなった。
男子エリート:増田優一がスタートダッシュを制して勝利 初タイトル獲得
予選を3本走り、決勝に勝ち上がったのは7人。大会最終レースとなったチャンピオンシップ、男子エリート決勝。レース前には1人1人の名前がコールされ、レースガールたちの華やかな演出と共にレースの盛り上がりは最高潮となった。
緊張感が伴う中、レースがスタート。一斉にダッシュした選手たちだったが、最内から身体一つ抜け出したのは増田優一(大阪体育大学)。続いて中井飛馬(MONGOOSE / XLARGE)、そして昨年の王者である島田遼(GAN Trigger)が続く。
男子のチャンピオンシップでしか使われないジャンプセクションをダイナミックに通過し、第2バームを通過していく増田に並びかけようとするのは中井。第3バームに向かって距離を縮めていったが、最後のリズムセクションでは増田が中井を突き放して単独でゴールに飛び込んだ。
最終結果は増田が優勝、2位に中井、3位に島田。増田が自身初のエリートクラスの日本タイトル獲得を果たした。
Under23はスタート直後の落車があったものの、スタートダッシュで落車に巻き込まれなかった庄司佳真(日本体育大学)が優勝。
ジュニアはアジアチャンピオンジャージを身に纏った木内彪凱(日本体育大学 / Sarrians BMX)が、スタート直後から先頭でコースを駆け抜けて1位となった。
増田優一選手 インタビュー
Q:今の気持ちはどうでしょう?
最高に気持ち良いですね。超最高に気持ち良いです。今までジュニア、Under23とチャンピオンジャージを得てきましたが、何百倍も嬉しい気持ちです。
Q:昨年のUnder23続き、エリートに上がって初の全日本でも決めましたね!
先週のワールドカップでも2位になることができて、良い成績で、そのままの調子で来れたことが結果に繋がって、すごく嬉しいです。
Q:日本チャンピオンジャージの重みを感じますか?
すごく誇りに思います。
Q:観客の皆さんにコメントを、そして次の目標を聞かせて下さい。
皆さん、友達も家族も、会場まで足を運んでいただき応援してくれてありがとうございました。次はアジア選手権、そして世界選手権があります。アジア選手権はUnder23で最後の年なので、そこでしっかり決めて、帰ってこようと思っています。応援よろしくお願いします!