勝敗はスプリント勝負へ
レースは1つのまとまった集団の状態で、先頭をローテーションしながら落ち着いたペースで進む。レース序盤、攻めの姿勢を見せたのはチーム楽天Kドリームスの古山稀絵。積極的にアタックを仕掛けるが、鈴木奈央(チーム楽天Kドリームス)と中村妃智(JPF)がすぐさま追いかける。
古山や石神夢乃(鹿屋体育大学)が単独でアタックを仕掛けるも、鈴木、中村によって阻まれる。
残り6周、五味田奈穂(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ)が先頭に代わったタイミングで加速すると、集団全体のペースが上がる。レースの残り4周に差し掛かるところで石神が再度仕掛け、それを追ったのは古山。残り2周を切る手前で再び集団に捕まってしまう。
残り1周を切った集団の先頭は、岩元、そして続くのは内野、鈴木。
残り半周で鈴木が仕掛けると、内野が内側から鈴木の加速に合わせて踏み込み、その後ろに中村妃智が続く。最後は鈴木が持ち前のスプリン力で押し切って先着。内野が2着、3着には中村、4着に岩本となった。しかし内野が走行違反をしたとして降格となり、最終結果は1位に鈴木、2位に中村、3位岩本となった。
1位 | 鈴木奈央 | チーム楽天Kドリームス |
2位 | 中村妃智 | JPF |
3位 | 岩元杏奈 | 日本体育大学 |
鈴木奈央コメント
Q:レース振り返りをお願いします。
逃げたい選手とスプリント勝負が得意な選手に分かれていたので、逃げの展開を作らないようにして、最後は自分の得意なスプリントで行こうと思っていました。
Q:アタックを潰すシーンも多く見られました。
いつもより逃げる回数が多かったので、最後は削れているという感覚はあったんですけど、しっかり自信を持って前に踏みました。
Q:チャンピオンジャージを着用して、いかがですか?
中距離種目の中でもスクラッチが一番好きで、得意な種目なので勝てて嬉しいです。沢山の応援ありがとうございました。
中村妃智コメント
Q:狙った通りの展開でしたか?
オリンピックが終わってから筋力・体力が落ちてしまった中で、勝ち方を考えながら走りました。思ってた通りの運びで進められたので、今日の走りは100点です!