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「スポーツにおける男女平等」
東京オリンピックトラック競技に出場した女子選手は3人。30年で8人だったのに対し、3人は「一気に多くなった」と感じないだろうか。
それには「自国開催のオリンピックに向けた日本ナショナルチームの努力」ももちろんある(トラック競技は「開催国枠」がなく、自力で枠を獲得したのだ)。それに加え、IOCの「スポーツにおける男女平等」の方針による部分もあっただろう。
2008年 北京 実施種目
男 | 女 | |
スプリント | ○ | ○ |
ケイリン | ○ | |
個人パシュート | ○ | ○ |
ポイントレース | ○ | ○ |
マディソン | ○ | |
チームスプリント | ○ | |
チームパシュート | ○ |
2012 ロンドン・2016 リオ 実施種目
男 | 女 | |
スプリント | ○ | ○ |
ケイリン | ○ | ○ |
オムニアム | ○ | ○ |
チームスプリント | ○ | ○ |
チームパシュート | ○ | ○ |
2020年 東京 実施種目
男 | 女 | |
スプリント | ○ | ○ |
ケイリン | ○ | ○ |
オムニアム | ○ | ○ |
マディソン | ○ | ○ |
チームスプリント | ○ | ○ |
チームパシュート | ○ | ○ |
2012年のロンドンオリンピックから、IOCの男女平等を目指す方針の下、男女の種目数が同数になるように変更された。新たに中距離の個人種目として総合力の求められるオムニアムがオリンピック種目として初めて採用され、女子の団体種目がオリンピックで初めて実施されている。
東京オリンピックでは2016リオの男女各5種目に加え、マディソンが追加され、6種目に。男女、短距離・中長距離がそれぞれのフィールドで平等にオリンピックに出場することができるようになった。
次のパリオリンピックは3年後。女子チームスプリントは従来の2人制→3人制となり、以前から3人制だった男子と同数に。これで真に男女同数が実現する。
長いトラック競技の歴史の中で、女子選手の躍進はまだ始まったばかり。今後のさらなる活躍を応援していきたい。
参考:KERIN.jp「自転車競技日本代表成績」、【5/5】150年かけて築かれた「みんなの」トラック競技/UCI世界選手権・オリンピック史を振り返る、【1/5】オリンピックにおけるトラック競技の歴史/平成トラック史を振り返る