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オランダがオレンジなのはなぜ?
トラック競技のみならず、自転車競技全般で活躍を見せたオランダ。オランダといえばオレンジだが……そういえば、オランダの国旗は赤・白・青。オレンジはどこからきているのだろうか?
由来となったのは、オランダ独立戦争を指導した「オラニエ公ウィレム」。アルファベットで書くとWillem van Orangeで、英語読みだと「オレンジ公ウィリアム」となる。名前の通りオレンジ色をシンボルカラーとしていた。
初めのオランダの国旗は初代オランダ総督となった彼の紋章から作られた、オレンジ・白・青の3色。しかし1937年、オレンジは変色しやすいという理由から、赤に変更された。
しかしオランダでは今でも、オランダ独立の祖となった人物のシンボルカラーを大事にする文化が生きている。スポーツの世界では「オレンジ軍団」として名を馳せているが、これは流石に「オレンジ公」も予想していなかったのではないだろうか。
ちなみに「オランダ」の呼び名の由来である「Holland」は、本来一部地域の名称。オランダ政府は近年「the Netherlands」を自国の正式名称とすることを決定したが、日本においては「オランダ」の呼称が定着していることもあり「今後も変更はありません」と駐日オランダ大使館は述べているそう(ハフポストの取材より)。
参考:東京都立図書館 オランダ王国、世界史の窓「オラニエ公ウィレム」、コトバンク「オランダ」
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