競技歴4年で金メダル ケルシー・ミシェル
東京2020オリンピック自転車トラック種目で、女子スプリントと女子ケイリンに出場したケルシー・ミシェル。
女子スプリントにて同種目世界チャンピオン、エマ・ヒンツェ(ドイツ)を破り進出した決勝、オレナ・スタリコワ(ウクライナ)に勝利、金メダルを獲得した。これまでカナダのトラック種目におけるオリンピック金メダリストは、2004年アテネオリンピックのロリ=アン・ムエンザー(女子スプリント)のみ。ミシェルは史上2人目の快挙となった。
サッカーからの転身
カナダで生まれ育ち、様々なスポーツに挑戦してきたケルシー・ミシェル。大学でサッカーチームに所属していたものの、選手としてのキャリアに限界を感じ、学生生活の終了とともに引退。
しかしアスリートの道を諦められなかったミシェルは、RBCのプログラムを知り、2017年に自身最後の挑戦として本プログラムの体力テストを受験。20年間近くのサッカートレーニングで培った経験を発揮し、自転車競技のナショナルチームからスカウト。2017年10月に入団を果たした。
国内・大陸タイトル、世界新記録を着々と獲得・更新
2017年秋にカナダナショナルチーム入りを果たし、自身にとって未知の分野である、トラック競技のトレーニングに励んだミシェル。
2018年に迎えた初の国内選手権(エリート)では、3種目で表彰台へ登るスーパールーキーぶりを見せる。
2019-2020シーズンにはワールドカップにも出場し、国際大会デビュー。このシーズンのワールドカップでは、スプリントで銀メダル2つ、銅メダル1つ、チームスプリントで金メダルを獲得。2019年9月には200mFTTの世界記録(10.154秒)も更新している。
World record As pf 02. 02. 2021 (PDF)
これらの成績によりオリンピック代表に選出。そして競技歴わずか4年で、オリンピックの金メダルを獲得した。